金利動向とか、金融緩和とかに左右される相場地合いなので、この辺をウォッチしていれば、いろいろと見えてくると思います。政策(為替)介入は大体3カ月に1回ですね。このところ「トレードチャンスは3カ月に1回」と言っているのはそういう意味合いからです。
今週は住宅指標が多いですが、終末のフランス大統領選がポイント。重要な金利イベントです。決選投票にもつれ込む可能性が高いです。サルコジ再選の有無でどう動くか考えておく必要があります。
先週はベージュブックが将来の金融政策に影響する金利イベント、北朝鮮ミサイルは単なるかく乱要因としか見ていませんでしたが、どちらのイベントにも相場はあまり反応しませんでした。
金曜日の日経平均の上昇は、ミサイル発射が口実にされましたが、SQがらみと、自律反発でもそこまで上昇していたでしょうから、何の関係もないとみておいた方がいいと思いますよ。それでも、北朝鮮が材料云々というのなら、そう信じてください。何を根拠にトレードするかは個人の自由ですし、結果も自分の責任です。
ここからは妄想の領域。報道では、ロシアや中国筋の情報を基に「発射は14日」といわれてきましたが、私は「13日」とみていました。予告期間初日の「12日」でもいいのですが、いったん「ため」を置いて、かく乱する方が効果的ですよね。
13日だと金融相場が開いているし、何かあれば「13日の金曜日」とこじつけることもできます。14日はマーケットが開いていないし、気象条件からしても不適でした。
すなわちこれも出来レースということです。しかも北朝鮮の思惑でもなく、中国の思惑でもなく、米国の。一番、都合のいいタイミングでアクションを起こしたわけですよ。
北朝鮮内部にも、いろんな勢力、派閥があり、米国と内通し、行動する人たちが一大勢力を形成し、今、それなりの主導権を握っているということでしょう。
ミサイルの想定軌道も胡散臭かったですね。韓国、日本、台湾、フィリピンというちょうど、米国の“支配下”にある国・地域を通る形でした。この地域での米国の存在理由が薄れつつあるので、というか、もはや用済みなんですけど、米国にとっては、ここで引き締めを図る必要があったのです。
テキトーにおつきあいして放置していればいいものを日本なんかは見事に術中にはまったわけです。いろんな意味で、情報収集の遅れは問題ですが、必要もない装備を買わされる方向に動くでしょうから、本当に困ったものです。
本当に嫌な世の中です。知恵を出し合えば、不足はあっても、それなりにみんな楽しく生きられる時代、世の中です。「恐怖」を演出するしか、自分たちの存在をアピールできないというのは、頭が悪い証拠だし、醜いことこの上ないですね。
これが欧米の限界だし、いまだに欧米の顔色をうかがい、ありがたがる人たちのセンスが理解できません。