円高阻止へ、震災復興資金計画示せ(超円高 16年ぶり記録更新)
加藤隆俊氏
国際金融情報センター理事長
1941年生まれ。64年大蔵省入省、93〜95年国際金融局長、95〜97年財務官。2004〜2010年国際通貨基金(IMF)副専務理事、2010年から現職。著書は「円・ドル・元 為替を動かすのは誰か」
—— 3月16日のニューヨーク市場で、円相場が1ドル=76円25銭まで急騰し、16年ぶりに最高値を更新した。急激な円高の原因をどう見るか。
加藤 日本経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)を反映した動きではない。東日本巨大地震の影響で、今年前半の経済成長率はマイナスの影響を相当受けるだろう。(物流が滞ることなどで)部品が揃わないことから、輸出にもマイナスの影響が見込まれる。