タグ別アーカイブ: マーケット予想

2011年6月6日のマーケット予想

株:NYダウ続落
3日の米株式市場は、5月雇用統計において、失業率が9.1%、非農業部門雇用者数が前月比+5.4万人と、市場予想を下回る悪い内容だったことを受けて、米景気回復に対する先行き不安が強まり、一時前日比150ドル近く値を下げた。ただ、その後は、ISM非製造業景況指数が54.6と前月から上昇したことなどから、下げ幅を縮小する展開となった、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比97.29ドル安の12,151.26ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,455円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。

為替:ドルが下落
3日の外国為替市場では、米国の雇用統計が弱い内容だったことを受けて、米国の景気先行きに対する不透明感が強まったことから、ドルは主要通貨に対して下落する展開となった。一方で、EUとIMFがギリシャに対する次回融資が7月初旬にも実施される見通しであると明らかにし、ギリシャの債務問題に対する懸念が後退したことや、ECBが7月に利上げを行うとの観測が根強い中で、ユーロは幅広い通貨に対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.46ドル台半ばとなっている。
本日は、ギリシャの債務問題や日本の菅総理の辞任問題の動向などに注目が集まっている。また、米国時間にはガイトナー財務長官の公演も予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.80−80.50円となっている。
 
商品:NY金反発
3日のNY原油先物取引は、米国の経済指標の悪化が嫌気され、一時98ドル台前半まで下落した。ただ、その後は、為替市場でドル安が進行したことや、ギリシャの債務不安が後退したことなどを背景に、引けにかけて急速に下げ幅を縮小した。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.18ドル安の1バレル100.22ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米雇用統計の悪化を背景に、安全資産としての金買いの動きが強まったことや、為替市場のドル安などを背景に反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比9.70ドル高の1オンス1,542.40ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月3日のマーケット予想

株:NYダウ続落
2日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が42.2万件、4月製造業新規受注が-1.2%といずれも市場予想より悪い内容だったことや、ゴールドマン・サックスが金融危機との関連で、同社の業務について情報提供を求める召喚状を検察当局から受け取ったと報じられたことが嫌気され、金融株などを中心に下落する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比41.59ドル安の12,248.55ドルで引けた。
本日の東京市場では、米国時間に注目の雇用統計の発表が控えていることや、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,560円と前日日経平均株価とほぼ同水準なことから、方向感に乏しいとの声がある。市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。

為替:ユーロが買われる
2日の外国為替市場では、ギリシャ政府が2011年の財政赤字削減に向けて、追加財政措置を講じることでEUとIMFと合意した明らかにしたことを受けて、欧州圏の債務問題をめぐる懸念が後退したことに加えて、格付け会社ムーディーズが、米国の短期のデフォルトの可能性がわずかながらも高まっているとし、米国の格付けを引き下げ方向で見直す可能性があると報告したことから、ドルが下落し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.44ドル台後半となっている。
本日は、米5月雇用統計(予想:失業率8.9%、非農業部門雇用者数+15.0万人)、5月ISM非製造業景気指数(予想:54.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.50円となっている。

商品:NY原油反発
2日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比290万バレル増加したことや、OPECが生産目標の引き上げを検討しているとの報道が嫌気され、一時98ドル台半ばまで下落した。ただ、その後は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことを背景に、原油相場も急速に値を戻し、反発して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.11ドル高の1バレル100.40ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、前日までの上昇を受けた利益確定の売りや原油相場の下落に連れて、急落して始まった。その後は、為替市場のドル安を背景に買い戻されたものの、プラス圏を回復するには至らず、中心限月の8月限の終値は、前営業日比10.50ドル安の1オンス1,532.70ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月2日のマーケット予想


株:NYダウ急落
1日の米株式市場は、5月全米雇用報告が前月比+3.8万人、5月米ISM製造業景気指数も53.5と、いずれも市場予想を大幅に下回る内容だったことから、米国の景気失速懸念が高まり、ほぼ全面安の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比279.65ドル安の12,290.14ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が反落したことや、為替市場でもドル安・円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,560円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。

為替:円とスイスフランが買われる
1日の外国為替市場では、格付け会社ムーディーズがギリシャの格付けを3段階引き下げ、今後の見通しもネガティブにしたことを受けて、主要通貨に対して下落した。さらに、米国の軟調な経済指標を背景に、景気先行きに対する懸念が強まったことから、安全資産としてのスイスフランや円が買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、豪4月小売売上高(予想:前月比+0.4%)、米週間新規失業保険申請件数(予想:41.5万件)などの経済指標の発表が予定されている。また、本日午後に行われる日本の内閣不信任案の採決の行方にも注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.50−81.80円となっている。

商品:NY原油急落
1日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が弱い内容だったことを背景に、景気先行き不安が強まり、急落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比2.41ドル安の1バレル100.29ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米国の経済指標の悪化したことや、格付け会社ムーディーズがギリシャの格付けを引き下げたことなどを背景に、安全資産としての金を買う動きが広がり、反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比6.40ドル高の1オンス1,543.20ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年6月1日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
31日の米株式市場は、ギリシャの債務問題をめぐって、ドイツ政府が新たな支援融資に向けて譲歩する姿勢を示しており、追加支援策が近くまとまるのではないかとの期待感が強まったことを背景に、買いが優勢となり、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比128.21ドル高の12,569.79ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇したことや、為替市場でも円安が進行しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,735円となっており、市場の予想レンジとしては9,650円−9,800円となっている。

為替:ユーロが上昇
31日の外国為替市場では、ドイツ政府がギリシャに対して新たな支援融資を検討しているとの報道を受けて、ギリシャが債務再編を免れるとの期待感が強まる中で、ユーロがドルなどに対して上昇した。一方で、円は、格付け会社ムーディーズが日本の格付けを格下げ方向で見直すと発表したことが嫌気され、主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.43ドル台後半となっている。
本日は、豪第1四半期GDP(予想:前期比-1.1%)、5月全米雇用報告(予想:+17.5万人)、5月米ISM製造業景気指数(予想:57.7)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。

商品:NY原油続伸
31日のNY原油先物取引は、カナダのパイプライン会社トランスカナダが、原油漏れを理由に、米国に運ぶパイプラインを閉鎖したことや、イエメンでのデモが激化し、他の産油国にも及ぶのではないかとの見方が強まったことなどを背景に、大幅続伸する展開となった。中心限月の7月限の終値は、前営業日比2.11ドル高の1バレル102.70ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、ギリシャに対する追加金融支援が実施されるとの期待感が広がり、欧州圏のソブリンリスクが後退する中で、安全資産としての金は売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.40ドル安の1オンス1,535.90ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年5月31日のマーケット予想

株:NYダウ休場
30日の米株式市場は、メモリアル・デーのため休場となっている。また、欧州株式市場では、米国と英国が祝日のため、取引参加者が乏しく、動意に欠ける展開となった。
本日の東京市場では、英国と米国が休場と手掛かり材料に欠ける中で、様子見ムードが強まるとの声がある。市場の予想レンジとしては9,450円−9,550円となっている。

為替:動意薄の展開
30日の外国為替市場でも、株式市場と同様に、取引参加者が乏しい中で、動意に欠ける展開となり、NY終値ベースで、ドル円は80円台後半、ユーロドルは1.42ドル台後半となっている。
本日は、ユーロ圏5月消費者物価指数(予想:前年比+2.8%)、米5月消費者信頼感指数(予想:66.5)、米5月シカゴ購買部協会景気指数(予想62.5)などの経済指標の発表に加えて、加中銀金融政策委員会(政策金利の発表)が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.20−81.50円となっている。

商品:NY市場休場
30日のNY商品市場は、メモリアル・デーの祝日のため、休場。また、東京市場の夜間取引では、NY時間外取引が堅調だったことから、買いが優勢となっている。