「電力不足先進国」中国に学べ!?(坂田亮太郎のチャイナ★スナップ)
東日本を巨大地震が襲ってから1カ月が経った。大津波の被害はいまだに全容がつかめないほど大きく、今も余震が続く。また、東京電力の福島第1原子力発電所の事故は一進一退の攻防が続いている。改めて思うのは、「東日本大震災」は現在進行形の大災害であるという事実だ。
産業界にとっては、むしろこれからが正念場かもしれない。日本政府は4月8日に電力需給緊急対策本部を開催し、東京電力による計画停電(輪番停電)を原則として終了させることを決めた。また、電力需要が増える夏場に向けて、工場など大口の電力需要家(契約電力500キロワット)に対しては25%程度の削減目標を課すことになった。今後は企業や業界単位あるいは地域ごとに、電力使用量の削減計画をまとめる必要がある。