今あえて「1991年の新語」を振り返る(後編)(社会を映し出すコトバたち)
(前編からよむ)
失われた20年が始まった1991年の「新語」や「流行語」を振り返る今回の企画。今週はその後編をお送りします。当時の世相と現在の世相を比較することで、社会がどのような「20年」を体験したのかを分析してみましょう。
1991年の「地球にやさしい」から2011年の「?」へ
1991年の新語・流行語大賞(自由国民社)の表現部門・銀賞は「地球にやさしい」が受賞しました。現在でも環境問題を語る際によく登場する、息の長い表現です。
筆者が把握している限りでは、この表現が初めて登場したのは、環境ラベリング制度の1つである「エコマーク」(日本環境協会)が登場したとき(1989年)でした。