株:NYダウ反落
25日の米株式市場は、26日の欧州連合首脳会議は開催されるものの、同日に予定されていたEU財務相会合については取りやめになったとの発表を受けて、欧州圏の債務危機に対する具体的な対策の合意が不可能との見方が強まったことに加えて、米10月消費者信頼感指数が39.8と前月から大幅に低下したことなどが嫌気され、急反落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比207.00ドル安の11,706.62ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、輸出株などを中心にマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,700円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,750円となっている。
為替:ユーロが下落
25日の外国為替市場では、26日に予定していたEU財務相会合の中止が発表されたことを受けて、欧州圏の債務危機に対する不安が強まり、ユーロが主要通貨に対して下落した。また、米国の経済指標の悪化を受けて、ドルも対円などで下落し、ドル円は一時75.73円を付け、史上最安値を更新した。NY終値ベースで、ドル円は76円近辺、ユーロドルは1.39ドル近辺となっている。
本日は、欧州連合首脳会議が開催される予定となっており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、米9月耐久財受注(予想:前月比-0.9%)、米9月新築住宅販売件数(予想:30.0万戸)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては75.70−76.50円となっている。
商品:NY原油続伸
24日のNY原油先物取引は、前日に90ドルの節目を上回って引けたことを受けて、投機筋を中心に買いが広がったことや、北海ブレンドとの裁定取引による買いが強まったことを背景に、3日続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.79ドル高の1バレル93.17ドルで引けた。
NY金先物取引では、欧州の債務危機に対する不安が強まったことや、米景気指標の悪化を背景に、安全資産としての金を買う動きが再燃し、約1ヶ月ぶりに1,700ドル台の大台を回復した。中心限月の12月限の終値は、前営業日比48.10ドル高の1オンス1,700.40ドルで引けた。