株:NYダウ続伸
3日の米株式市場は、ECBがこの日の理事会で予想外の利下げに踏み切ったことや、ギリシャのパパンドレウ首相が、国内外から批判が殺到した国民投票について、野党と協議に入り、最終的には国民投票は実施されないのではないかとの見方が強まる中、欧州圏の債務危機に対する懸念が後退し、大幅続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比208.43ドル安の12,044.47ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,790円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。
為替:ユーロが上昇
3日の外国為替市場では、ECBが政策金利を予想外に0.25%引き下げ、1.25%としたことや、ギリシャの債務危機に対する問題が後退したことを背景に、ユーロが上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は78円近辺、ユーロドルは1.38ドル台前半となっている。
本日は、米10月雇用統計(予想:失業率9.1%、非農業部門雇用者数+9.5万人)の発表や、ギリシャ情勢の動向に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−79.00円となっている。
商品:NY原油続伸
3日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、欧州圏の債務危機に対する懸念が和らいだことなどを背景に、買いが優勢となり、大幅続伸となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比1.56ドル高の1バレル94.07ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、ECBが予想外に政策金利を引き下げたことなどを背景に、買いが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比35.50ドル高の1オンス1,765.10ドルで引けた。