株:NYダウ続伸
7日の米株式市場は、ドイツ政府高官が、EU首脳会議の見通しに悲観的な見方を表明したことなどが嫌気され、売りが優勢となった。しかし、引け間際に、日米欧など20カ国・地域がIMFに6,000億ドル前後の融資枠を設定する方向で検討に入ったとの報道をきっかけに切り返し、続伸となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比46.24ドル高の12,196.37ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しているものの、欧州首脳会議が控える中で、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,710円となっており、市場の予想レンジとしては8,650円−8,750円となっている。
為替:ユーロが上昇
7日の外国為替市場では、8日に開催されるECB理事会で、政策金利の利下げを実施する可能性が高いことや、8-9日のEU首脳会議で債務危機解決に向けた進展がみられるとの期待感からユーロが買われる展開となったものの、警戒感も根強く、上値は限定的となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.34ドル台前半となっている。
本日は、豪11月雇用統計(予想:失業率5.2%、就業者数+1.0万人)などの経済指標の発表に加えて、英中銀金融政策決定会合(政策金利の発表)、ECB理事会(政策金利の発表)が予定されており、市場の注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.30−78.00円となっている。
商品:NY原油反落
7日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比130万バレル増、ガソリン在庫が同510万バレル増と、大幅な積み増しとなったことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の1月限の終値は、前営業日比0.77ドル安の1バレル100.49ドルで引けた。
NY金先物取引では、EU首脳会議やECB理事会を控えて、様子見ムードが強まる中で、ここ最近の下落の反動を受けた安値拾いの買いが入り、反発となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比13.00ドル高の1オンス1,744.80ドルで引けた。