正月3が日も今日で終了。しばらくは正月気分が抜けないのでしょうが、明日から国内金融市場は取引をスタートし、いよいよ激動の2012年は幕を開けます。
「いざ決戦!」とは言っても、まともに相場にのめり込んでもろくなことはないし、日中の売買動向や値動きなんか、いちいち追っていた日には、確実に精神を病んでしまいます。適当な距離を置きながら、乗れるところで乗り、つつましくも確実に稼がせてもらう、というスタンスでいいのではないでしょうか。
広い世界、萎縮しているとはいえ、今でもなお巨大な金融市場からすると、私なんて取るに足らない存在だし、吹けば飛んでしまいます。まあ、それでも日々相場をウォッチしていると、何をやらかそうとしているのか、何となく見当はつきます。
なので、当然、昨年の秋口以降、相場を動かしている人たちがかなり切羽詰まった状況に追い込まれているんだな、ということは察しがついています。
考えてみれば、別に最近だけに限ったことではなく、それよりもっと前からずっと訳のわからない動きでしたが、値幅の大きい動きだったので、それなりに波に乗ることはできました。
今の相場の最大の問題点は、波に乗ろうにも、さざ波程度でしかないので、ただ単に池に板を浮かべているような状態です。
相場はゼロサムゲームといわれますが、時々、思い付いたように相場を動かして、頭の弱い奴とか、逃げ遅れた奴から、ちょっと小銭を巻き上げるぐらいしかできないのでしょう。大掛かりに相場を動かせば、みんなが後からついてきて、トロール船で一網打尽にできるようなかつてのようなダイナミックさはなくなりました。
もし、それをやろうとしたら、大きな資金が必要になるわけですが、仕掛ける人が大金を投入しても、追随する人がいないでしょうから、損をするのは目に見えてますね。
こんな相場付きでも、10円や20円、せこせこと取る自信はありますが、逆を突かれた時のロスカットの大きさを考えると、割りの悪い勝負です。おそらくエントリーできるポイントはかなり限られてくるのではないでしょうか。
これは多くの人が指摘していることですが、統制経済に向かっていくのかもしれませんね。もはや、市場原理に任せられないところまできてしまった。仮に市場原理に任せれば、とっくに淘汰されるべきところのものが、ここまで生き永らえさせてしまったので、つぶすにつぶせなくなってしまった。
NYダウの動きなんかを見ると、まさにそうですよね。無理に背伸びをさせてしまったばかりに、取り返しがつかなくなってしまった。
日経平均なんかは8000円台が定着してしまっています。つい数年前までは、1万円以上であるのが当たり前で、1万円を割っただけでも大騒ぎになってしまいましたが、今ではこの水準にすっかり慣れっこになってしまいました。
金融恐慌が起きたら、日経平均は下げる余地が限られますが、ダウなんかはどれだけ下げるんだろうと、考えてしまいますね。一日で一気に2000ドルとか、下げるなんてこともあるかもしれません。
あーだ、こーだとぐだぐだ言ってみたところで、何も始まらないわけですが、食えない相場になることも十分覚悟しておく必要があります。
トレードは趣味程度と割り切った方がいいかもしれませんね。あまり過度に期待しすぎると、失望感は大きいし、何より、大損をすることにもつながりかねません。今年も安全第一で。