2012年1月12日のマーケット予想

株:米株式市場ほぼ変わらず
11日の米株式市場は、明日以降に行われるスペインとイタリアの国債入札を控えて、様子見ムードが広がり、動意薄の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比13.02ドル安の12,449.45ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場に動きがみられなかったことなどから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,445円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,400円−8,500円となっている。
 
為替:ユーロが下落
11日の外国為替市場では、格付け会社フィッチがECBによる国債買い入れを拡大しなければ、ユーロが崩壊する恐れがあるとの見解を示したことや、明日以降に行われるイタリアとスペインの国債入札に対する警戒感が広がったことなどを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.27ドル近辺となっている。
本日は、英中銀金融政策決定会合、ECB理事会が予定されており、市場の注目が集まっている。さらに、イタリアで短期国債が、スペインで3年国債の入札が予定されており、その動向にも注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。

商品:NY原油反落
11日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比500万バレル増と市場予想を大幅に上回る積み増しとなったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.37ドル安の1バレル100.87ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、中国が11月に香港から輸入した金の数量が前月比20%増加し、過去最高を記録したことや、婚礼・祭事シーズンを迎えたインドで金の現物需要が好調と報じられたことなどが買い材料となり、続伸して引けた。中心限月の2月限の終値は、前営業日比8.10ドル高の1オンス1,639.60ドルで引けた。