株:NYダウ続落
27日の米株式市場は、米第4四半期GDPが前期比+2.8と6期ぶりの高水準となったものの、GDPの7割を占める個人消費が+2.0%にとどまるなど、市場予想よりも悪い内容だったことや、石油大手シュブロンや自動車大手フォードの企業決算が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、売りが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比74.17ドル安の12,660.46ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,825円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,750円−8,850円となっている。
為替:ドルが下落
27日の外国為替市場では、米国の第4四半期GDPが市場予想を下回り、ドルが主要通貨に対して大幅に下落する展開となった。また、ギリシャの債務減免協議が合意に至るのではないかとの楽観的な見通しが広がり、ユーロが引き続き買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、ユーロ圏1月景況感指数(予想:93.9)などの経済指標の発表や、イタリアの国債入札などに注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.20円となっている。
商品:NY原油反落
27日のNY原油先物取引は、米第4四半期GDPが市場予想を下回ったことが嫌気され、下落して始まった。ただ、イラン国会が、欧州への原油禁輸措置を盛り込んだ法案を審議する見通しとの報道をきっかけに買い戻しが入り、下げ幅を削る展開となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.14ドル安の1バレル99.56ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安が進行したことや、米第4四半期GDPが市場予想を下回り、安全資産としての金買いの動きが強まったことなどを背景に、続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比5.50ドル高の1オンス1,732.20ドルで引けた。