株:NYダウ続伸
12日の米株式市場は、先週末に発表された米雇用統計が堅調な内容だったことが引き続き買い材料となり、堅調に推移した。ただ、13日のFOMCの結果発表を前に様子見ムードも広がり、上値は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比37.69ドル高の12,959.71ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇し、株式市場にとってプラス材料となるものの、市場では高値警戒感が広がっているとの声もある。また、日銀の金融政策決定会合の動向には注意する必要がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,865円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,850円−9,950円となっている。
為替:ドルが下落
12日の外国為替市場では、13日のFOMCを控えて、様子見ムードが広がる中で、前週末上昇したドルに調整売りが入り、ドルが小幅下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台前半、ユーロドルは1.31ドル台半ばとなっている。
本日は、日銀金融政策決定会合や、FOMCに注目が集まっている。経済指標の発表では、米2月小売売上高(予想:前月比+1.0%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.00−82.70円となっている。
商品:NY原油反落
12日のNY原油先物取引は、2月の中国貿易収支が314億ドルの赤字と市場予測を上回ったことを受けて、中国の景気減速に伴う原油需要鈍化への懸念が強まったことや、イタリアのGDPが前期比-0.7%と2期連続でマイナス成長となったことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.06ドル安の1バレル106.34ドルで引けた。
NY金先物取引では、米国商品先物取引委員会の建玉明細リポートで、投機筋がロング・ポジションを20%減らしたことが明らかになったことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比11.70ドル安の1オンス1,699.80ドルで引けた。