株:NYダウ反落
16日の米株式市場は、3月ミシガン大消費者信頼感指数が74.3、2月鉱工業生産が前月比変わらずとなり、市場予想を下回る内容だったことや、前日までの上昇を受けた利益確定の売りが出る中で、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比20.14ドル安の13,232.62ドルで引けた。
本日の東京市場では、前週末の米株式市場が小幅な値動きだったことなどから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,035円となっており、株式市場の予想レンジとしては10,000円−10,100円となっている。
為替:ドルが下落
16日の外国為替市場では、米2月消費者物価指数コア指数が前月比+0.1%と市場予想を下回ったことを受けて、FRBが緩和政策を早期に転換するとの思惑が後退したことから、ドルが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台半ば、ユーロドルは1.31ドル台後半となっている。
本日は、注目される取引材料がなく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.00−84.00円となっている。
商品:NY原油反発
16日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安が進行したことや、イラン産原油の供給をめぐる懸念が強まる中で、買いが優勢となり、3日ぶりに反発した。中心限月の4月限の終値は、前営業日比1.95ドル高の1バレル107.06ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、金の最大消費国であるインドが金に対する輸入関税を2倍の水準に発表したことが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、為替市場でドル安が進行したことから、買戻しの動きが強まったものの、プラス圏を回復するには至らず、中心限月の4月限の終値は、前営業日比3.70ドル安の1オンス1,655.80ドルで引けた。