株:NYダウ反発
29日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が35.9万件と市場予想を下回る悪い内容となったことや、前日に引き続き原油相場が急落したことを受けてエネルギー株や資源株などに売りが入り、下落して始まった。しかし、引け間際に、コカ・コーラやアルコアなどの優良株に買いが入り、NYダウはプラス圏を回復して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比19.61ドル高の13,145.82ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場がほぼ横ばいだったことや、シカゴ先物市場の日経平均先物が10,100円と、前日の日経平均株価と同水準なことから、動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジとしては10,050円−10,200円となっている。
為替:ユーロが下落
29日の外国為替市場では、30日にスペイン政府が発表する2012年予算案を警戒する動きが広がっていることや、イタリアとスペインの国債利回りが上昇したことなどが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は82円台半ば、ユーロドルは1.33ドル近辺となっている。
本日は、米2月個人消費支出(予想:前月比+0.6%)、3月シカゴ購買部協会景気指数(予想:63.4)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.80−82.50円となっている。
商品:NY原油続落
29日のNY原油先物取引は、フィヨン仏首相が、米欧との戦略石油備蓄の放出の合意に楽観的な見方を示したことや、欧米の経済指標が市場予想を下回ったなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比2.63ドル安の1バレル102.78ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の下落に連れて、軟調に推移した。中心限月の4月限の終値は、前営業日比5.70ドル安の1オンス1,652.20ドで引けた。