2012年6月22日のマーケット予想

株:NYダウ続落
21日の米株式市場は、週間新規失業保険申請件数が38.7万件、米6月フィラデルフィア地区連銀景況指数が-16.6といずれも市場予想より悪い内容となったことや、ゴールドマン・サックスがS&P500指数を売り推奨としたことが嫌気され、ほぼ全面安となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比250.82ドル安の12,573.57ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,740円となっており、株式市場の予想レンジは、8,650円−8,800円となっている。

為替:ドルが上昇
21日の外国為替市場では、前日のFOMC声明で追加量的緩和が見送られたことや、この日発表された中国、欧州、米国の経済指標が総じて弱い内容となり、投資家のリスク回避の動きが強まったことを受けて、ユーロや豪ドルなどが下落し、ドルが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.25ドル台半ばとなっている。
本日は、注目される経済指標の発表もなく、取引材料が乏しい1日となっており、様子見ムードが高まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.50円となっている。

商品:NY原油続落
21日のNY原油先物取引は、中国の6月HSBC中国製造業購買担当者景況指数が48.1と市場予想を下回るなど、中国、米国、欧州の経済指標が投資家の失望する内容となったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、NY原油は80ドル台の大台を割り込んで引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.25ドル安の1バレル78.20ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高が進行したことや、原油相場の急落に連れた売りが入り、大幅続落となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比50.30ドル安の1オンス1,565.50ドルで引けた。