株:NYダウ続落
2日の米株式市場は、ECB理事会後のドラギ総裁の記者会見で、イタリアやスペインなどの国債買い取りの再開について、欧州安定機構などユーロ圏の金融安全網の体制が整うことを再開の条件に挙げたことを受けて、迅速な対応を期待していた市場参加者から失望売りが膨らみ、4日続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比92.18ドル安の12,878.88ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,565円となっており、株式市場の予想レンジは、8,500円−8,650円となっている。
為替:ユーロが下落
2日の外国為替市場では、ECB理事会とドラギECB総裁の記者会見で、欧州債務問題の解決に向けた抜本的な対応策に踏み込まなかったことを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.21ドル台後半となっている。
本日は、米7月雇用統計(予想:失業率8.2%、非農業部門雇用者数+10.0万人)に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.90−78.60円となっている。
商品:NY原油反落
2日のNY原油先物取引は、ECB理事会で、欧州債務問題の解決に向けた抜本的な対応策に踏み込まなかったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比1.78ドル安の1バレル87.13ドルで引けた。
NY金先物取引では、ドラギECB総裁が、「ユーロ圏のインフレ率が2012年に2%を下回る」との見方を示し、インフレヘッジとしての金の需要が減退したことや、為替市場でドル高が進行したことなどが嫌気され、続落して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比16.60ドル安の1オンス1,590.70ドルで引けた。