2012年8月27日のマーケット予想

株:NYダウ反発
24日の米株式市場は、バーナンキFRB議長が議会下院に宛てた書簡で、景気支援のための追加金融を実施する余地があると指摘したことが明らかとなり、米国の追加金融緩和に対する期待感が高まったことや、ECBによる新たな債券買い入れ策について、利回り幅の目標を設定することを検討しているとの一部報道などを好感し、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比100.51ドル高の13,157.97ドルで引けた。
本日の東京市場では、 米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,080円となっており、株式市場の予想レンジは、9,000円−9,150円となっている。

為替:ユーロが下落
24日の外国為替市場では、ドイツとギリシャの首脳会合において、ギリシャ支援の条件緩和などについて言及されなかったことなどを受けて、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.25ドル台前半となっている。
今週は、31日のバーナンキFRB議長の講演などに注目が集まっていることや、本日は注目される取引材料が乏しいことから、様子見ムードが強まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.20−78.80円となっている。

商品:NY金ほぼ横ばい
24日のNY原油先物取引は、米7月耐久財受注が前月比+4.2%だったことや、カリブ海にある熱帯的圧がハリケーンに発達し、メキシコ湾岸の原油生産に打撃が生じるとの懸念などを背景に一時97.17ドルを付けた。しかし、その後、国際エネルギー機関が石油戦略備蓄の放出に同意し、9月に実施されるとの報道をきっかけに売りが膨らみ、マイナス圏に沈んだ。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.12ドル安の1バレル96.15ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日までの上昇を受けた利食い売りが先行し、下落して始まったものの、米国の追加金融緩和期待を背景に値を戻す展開となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比0.10ドル高の1オンス1,672.90ドルで引けた。