不覚

  歯科なんて、高校生の時に行ったきりでこの十数年、縁がありませんでした。しかも割と日々のデンタルケアには力を入れてきたので、「虫歯なんてないよ」と高をくくってきたのですが、先日、私が住んでいる区の制度を利用して、無料検診に行くと、3本も虫歯がみつかってしまいました。慢心は一瞬で打ち砕かれてしまい、まったくもって不覚でした。
  歯石除去や細った部分の歯の矯正などもやっておいた方がいいということなので、これから2カ月ほど、歯科医のお世話になることになります。わざわざ時間を割いて通院するのは面倒なのですが、これから先、激動の時代に突入するにあたって、「体が資本」であることは言うまでもないので、良くない部分は徹底的に治しておいた方がいいと、むしろポジティブに考えています。
  私が定期的に通う、絶大なる信頼を置く漢方医によると、虫歯菌が体内に回ることで、心筋梗塞などの悪さをするとのことなので、その意味でも、虫歯が見つかって良かったと思います。しかもいずれも初期の虫歯だったので、削り取る部分は少なくて済むようです。
  歯科検診を受けていなかったら、おそらく、「俺は虫歯には絶対にならないよ」と豪語して、ある日突然、深刻な自体に見舞われるなんてことになっていたでしょうから、そう考えると背筋が凍る思いで、区の制度は本当にラッキーでした。
  昨年から続けている大掃除、身辺のさまざまなことのリストラ、ダイエットは現在も続行中で、今年一年は、激動と次の時代に備えて、しっかり準備をしておきなさいということなんでしょうね。ささいなことではあるのですが、運命的なものを感じています。
  まさか歯に問題があるとは思ってもみなかったのですが、素人診断ではだめですね。定期的に診てもらって、悪い部分を早めに摘み取っておいた方が後々、深刻な事態になって、時間や費用をかけるよりもいいということでしょうね。
  基本的には、米国なんかを見ていると、医療というのはわざと病気を仕立てるというインチキで成り立っていると思っています。がんの即効薬なんてもっと出てきてもいいと思いますが異常に遅いですし、2~3年前のインフルエンザ騒動なんて、騒いでいるのは日本だけで、高いワクチンを米国から買わされる口実みたいなもんですよね。
  今回受けた区の無料歯科検診制度も地元の歯医者さんを儲けさせる側面が大きいと思いますが、程度の問題ですよね。医師と患者がお互いにハッピーになれるのなら、それはそれでいいと思います。私は虫歯を見つけてくれて本当に感謝しています。
  ちなみに私の漢方の主治医は西洋医学とはまったく異なる方法で患者を診察し、問題を解決するとともに、その人の能力を高め、運気を上げていくような治療方法です。普通の人から見ると、宗教ががかっているので、なかなか理解できないでしょうが、私は結果を実感しているので満足しています。その医師は人気が殺到し、予約がとりづらいので、よほど信用している人でないと、紹介するようなことは絶対にしません。
  まあでも、「自分のことは自分自身で守る」のは基本ですし、その考えに基づいて、これまで行動してきたのですが、思わぬ落とし穴もありますね。今回の歯科検診で痛感しました。
  自治体が住民の健康の面倒まで見るというのは、日本的な発想で、金もかかるのでいかがなものかと、思っていましたが、最低限のおせっかいはあってもいいのかなと認識を改めつつあります。大きい政府には大反対ですが、誰かが強制的に半強制的に口出しして、直さないといけない部分もあるはずで、そのあたりは民間の力も活用しつつ、柔軟に考える必要があるのでしょうね。