株:NYダウ続伸
13日の米株式市場は、FRBが、この日のFOMC声明で、現行の超低金利政策を従来の2014年度から15年半ばに延長することや、米労働市場が改善するまで、毎月400億ドルの住宅ローン担保証券の買い入れによる量的緩和第3弾の実施を決定したことを好感し、大幅続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比206.51ドル高の13,539.86ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,000円となっており、株式市場の予想レンジは、8,950円−9,100円となっている。
為替:ドルが下落
13日の外国為替市場では、FRBが追加金融緩和の実施を決定したことを受けて、ドルが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台半ば、ユーロドルは1.29ドル台後半となっている。
本日は、米8月消費者物価指数(予想:前月比+0.2%)、米8月小売売上高(予想:前月比+0.8%)、9月ミシガン大学消費者信頼感指数(予想:74.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.20−78.00円となっている。
商品:NY原油反発
13日のNY原油先物取引は、イエメンで米大使館が襲撃されるなど、イスラム圏で反米抗議デモが多発するなど、中東の地政学的リスクが強まったことや、FRBが追加金融緩和の実施を決定したことを好感し、反発して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比1.30ドル高の1バレル98.31ドルで引けた。
NY金先物取引でも、FRBが追加金融緩和の実施を決定したことを受けて、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、将来のインフレ圧力が強まるとの懸念が膨らんだことから、インフレヘッジとしての金に買いが入り、大幅反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比38.40ドル高の1オンス1,772.10ドルで引けた。