2011年6月14日のマーケット予想

株:NYダウ横ばい
13日の米株式市場は、保険やアパレル業界でM&Aが発表されたことや、先週までの下落を受けた買い戻しが優勢となったことなどから、上昇して始まった。しかし、その後は、原油価格が急落し、エネルギーや素材関連株などを中心に売りが入り、結局、NYダウは、ほぼ横ばいで引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.06ドル高の11,952.97ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が横ばいでとなるなど、取引材料に欠ける一日となっており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,420円となっており、市場の予想レンジとしては9,350円−9,500円となっている。
 
為替:スイスフランが上昇
13日の外国為替市場では、格付け会社S&Pがギリシャの長期信用格付けを3段階引き下げたことを受けて、ユーロに売り圧力が強まった。さらに、米国経済の景気先行きや財政赤字をめぐる懸念が強まる中で、ドルも下落し、安全資産といわれるスイス
フランが買われる展開となり、ユーロは対スイスフランで過去最安値を付けた。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合(政策金利)が予定されており、発表後の白川総裁の会見に注目が集まっている。経済指標の発表では、英5月消費者物価指数(予想:前年比+4.5%)、米5月生産者物価指数(予想:前月比+0.2%)、米5月小売売上高(予想:前月比-0.4%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.70−80.80円となっている。

商品:NY原油続落
13日のNY原油先物取引は、格付け会社S&Pがギリシャの長期信用格付けを引き下げたことや、米国のオクラホマ州クッシングの石油在庫が潤沢であることなどが弱材料となり、続落して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比1.99ドル安の1バレル97.30ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の急落などを背景に、売りが優勢となり、続落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比13.60ドル安の1オンス1,515.60ドルで引けた。