株:NYダウ反発
19日の米株式市場は、IBMやコカコーラが発表した四半期決算が好調な内容となったことを受けて、ハイテク株や消費関連株などが上昇した。さらに、オバマ大統領が超党派の議員グループが作成した財政赤字削減策を支持する旨の声明を発表し、難航する米連邦債務上限の引き上げ問題で合意が得られるとの期待感が広がり、一段高となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比202.26ドル高の12,587.42ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が大幅上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,995円となっており、市場の予想レンジとしては9,900円−10,050円となっている。
為替:ユーロが上昇
19日の外国為替市場では、21日に開催されるユーロ圏首脳会議でギリシャに対する追加支援が決定されるとの期待感が広がったことや、イタリアとスペインの国債利回りが低下したことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台前半、ユーロドルは1.41ドル台半ばとなっている。
本日は、英中銀議事録の公表や、米6月中古住宅販売件数(予想:490万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.50円となっている。
商品:NY金反落
19日のNY原油先物取引は、米株式市場が堅調に推移したことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、反発した。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.57ドル高の1バレル97.50ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、原油価格の高騰や、為替市場でドル安が進行したことなどを背景に買いが優勢となり、一時1,610.70ドルを付けた。ただ、その後は、史上最高値を付けた達成感から利食い売りなどが活発化し、11日ぶりに下落して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.30ドル安の1オンス1,601.10ドルで引けた。