これまで腫れ物に触れるような扱い、または馬鹿どもによって完全に無視されてきた、米国の債務問題ですが、もう避けて通れなくなってしまいました。誰が見ても、破綻状態だし、どんなマジックをつかっても、借金の返済のあてはない。現実を直視せざるを得なくなってしまったのです。そして、これからの焦点は、どのような形で米国が国家破産するか、そのプロセスです。
中国は公式には、米国の債務問題についてはコメントしていませんが、共産党の機関紙「人民日報」は、「アジア諸国は米経済の混乱の最大の犠牲者になる」と、かなり手厳しく批判しています。中国は表向き、米国債の最大の保有者であるので、債権者として当然の反応ですね。
ひるがえって日本。野田財務相は「市場の安定」のために「今後も米国債購入を継続する」のだそうです。馬鹿ですか? 価値がゼロになる紙切れ(電子化されていてそもそも実体がないか?)を買い支えてどうしようというのか?
為替介入とともにやってはいけないのは、米国債の購入です。このまま抱きつき心中でもするつもりか? 米国を蹴落としてでも生き残る道を考えるべきです。
ギャンブルで借金まみれの多重債務者に、追い貸しする馬鹿はどこの世界にもいません。粛々と取り立て、貸しはがしして、自殺するのを待てばいいわけです。それでも生き続けたいというのなら、マグロ漁船でも、臓器売買でもやればいい。そこまでやる勇気があればの話ですが。
そんなこと、「ナニワ金融道」の世界と同じじゃないですか? 国家レベルになれば、何か事情が変わるというのでしょうか?
まあ、米国に頭が上がらないから仕方がないとはいえ、野田とか与謝野という輩は、売国奴ですね。「米国債は魅力的な金融商品」なんですって。じゃあ、別にG7で緊急会合する必要はないわけですよね。「君、国売り給うこと勿れ」です。超A級戦犯として記憶しておきましょう。
東日本大震災は米国と手を切るいいタイミングだったわけです。復興資金が必要なわけだし、東北に限らず、どこも地方は疲弊しているので、米国債をさっさと売り払って景気対策をやればよい。「トモダチ」とか言って、気持ち悪く抱き着かれてしまった。10兆円くらいはやるから、米国債さっさと売らせてくれと言えばいい。今からでも遅くはないと思うのですが。
しかし、しばらくはだましだましやるんでしょうかね。ドルもダウも米国債もしぶとく、下げ渋って、ある時、一気に暴落するというパターンか?
米国をどうやって支えるかというよりは、破産後のことを考えておく必要がある。中国はそれなりにダメージをうけるのでしょうけど、これを奇貨として、欧米の優良資産を荒らしまわる算段ですよね。われわれも情け容赦なくやるべきです。
中国、ロシアが軍隊をつかって、取り立てをやるのならば、追随すべきです。ここで情けをかけても、何のメリットもない。もはや欧米に明日はないのです。