株:NYダウ続伸
24日の米株式市場は、7月耐久財受注が前月比4.0%となり、市場予想を大幅に上回ったことに加えて、資本増強の必要性をめぐる懸念から急落していたバンク・オブ・アメリカが大幅反発するなど、最近売り込まれていた金融株に買いが入り、ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比143.95ドル高の11,320.71ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が上昇しており、輸出株などを中心にプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,760円となっており、市場の予想レンジとしては8,600円−8,800円となっている。
為替:円が下落
24日の外国為替市場では、日本政府が円高対策として1,000億ドル規模の緊急基金を創設すると発表したことや、格付け会社ムーディーズが日本国債を格下げしたことなどを背景に、円が下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は77円近辺、ユーロドルは1.44ドル近辺となっている。
本日は、週間新規失業保険申請件数(予想:40.5万件)などの経済指標の発表、米国債7年物の入札が行われる予定となっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。
商品:NY金続落
24日のNY原油先物取引は、堅調な株式市場を背景に、上昇して始まった。その後、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比220万バレル減と、市場予想に反して取り崩しとなったものの、ガソリン在庫が140万バレル増、ディスティレート在庫が170万バレル増となり、製品在庫が増加したことが嫌気され、値を削る展開となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.28ドル安の1バレル85.16ドルで引けた。
NY金先物取引では、株式市場が堅調に推移するなど、投資家のリスク回避姿勢が後退したことを受けて、これまで買われてきた金を売りに出す動きが強まったことに加えて、今週末の講演でバーナンキFRB議長が追加金融緩和策に言及しないのではないかとの憶測が浮上したことなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比104.00ドル安の1オンス1,757.30ドルで引けた。