2011年9月16日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
15日の米株式市場は、前日のギリシャ、ドイツ、フランス3ヶ国首脳の共同声明でギリシャのユーロ圏離脱観測を否定したことに加えて、ECBがFRB、日銀、英中銀、スイス国立銀行と協調し、年末越えのドル建て資金供給を実施すると発表したことを受けて、欧州債務危機に対する不安が後退し、株式市場に資金が流入する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比186.45ドル高の11,433.18ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧州株式市場が反発しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,730円となっており、市場の予想レンジとしては8,650円−8,750円となっている。

為替:ユーロが上昇
15日の外国為替市場では、短期金融市場が機能不全となる事態を回避するために、ECBがFRBなどと協力して3ヶ月物ドル資金供給を行うと発表したことを受けて、欧州の債務危機に対する不安が和らぎ、ユーロが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.38ドル台後半となっている。
本日は、EU財務相会合が開催され、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、9月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:56.3)などが発表される。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.20円となっている。

商品:NY金続落
15日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安が進行したことや、株式市場の上昇を好感し、反発して引けた。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.49ドル高の1バレル89.40ドルで引けた。
NY金先物取引では、欧州債務危機に対する懸念が和らいだことや、堅調な株式相場などを眺めて安全資産としての金に売り圧力が強まり、大幅続落となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比45.10ドル安の1オンス1,781.40ドルで引けた。