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2011年4月13日のマーケット予想

株:NYダウ反落
12日の米株式市場は、前日取引終了後に発表された米アルミ大手アルコアの決算で、売上高が市場予想を下回ったことや、原油価格が大幅続落したことなどを背景に、エネルギー関連株を中心に売りが入り、終始軟調に推移した。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比117.53ドル安の12,263.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落していること、為替市場でも円高・ドル安基調となっていることなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,500円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,650円となっている。

為替:円やスイスフランが上昇
12日の外国為替市場では、福島原発事故の国際評価尺度が最も深刻な事故に当たるレベル7に引き上げられ、リスク回避の動きがみられたこと、商品価格の急落を背景に、低利回り通貨で調達した資金をリスク資産に投資するキャリー取引が後退する中で、円やスイスフランが買い戻される展開となり、NY終値ベースで、ドル円は83円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台後半となっている。
本日は、米3月小売売上高(予想:前月比+0.5%)、ユーロ圏2月鉱工業生産(予想:前月比+0.7%)などの経済指標の発表に加えて、ベージュブックの公表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.00−84.20円となっている。
 
商品:NY金続落
12日のNY原油先物取引は、国際エネルギー機関が4月の月報で、今年に入ってからの価格上昇が原油需要の拡大を阻み、今後世界的な経済成長を損なう可能性があると指摘したことや、前日ゴールドマン・サックスが、商品相場が大幅に上昇した反動で、今後下落する可能性があるとの見方を示したことなどが弱材料となり、大幅続落した。中心限月の5月限の終値は、前営業日比3.67ドル安の1バレル105.47ドルで引けた。
NY金先物取引でも、ゴールドマン・サックスの弱気な予想で原油価格が大幅下落したのに連れて、続落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比14.50ドル安の1オンス1,453.60ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月12日のマーケット予想

株:NYダウ横ばい
11日の米株式市場は、この日から本格化する企業決算を見極めようと様子見ムードが広がる中で、終始方向感のない展開となり、NYダウは小幅高となったものの、ナスダックとS&Pは下落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比1.06ドル高の12,381.11ドルで引けた。
本日の東京市場では、為替市場で円高・ドル安などが進行していること、シカゴ先物市場の日経平均先物は9,635円と、前日の日経平均株価の終値を下回っていることなどが、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。市場の予想レンジとしては9,550円−9,750円となっている。

為替:ドルの買い戻し
11日の外国為替市場では、8日夜、米議会が2011年度予算をめぐる協議で合意し、連邦政府機関の閉鎖が回避されたことを受けて、ドルがユーロなどに対して買い戻される展開となった。NY終値ベースで、ドル円は84円台半ば、ユーロドルは1.44ドル台前半となっている。
本日は、英3月消費者物価指数(予想:前月比+0.6%)、英3月小売物価指数(予想:前月比+0.6%)、米2月貿易収支(予想:-440.0億ドル)などの経済指標の発表に加えて、加中銀金融政策委員会が開催される。本日のドル円の市場の予想レンジとしては84.00−85.00円となっている。

商品:NY金反落
11日のNY原油先物取引は、IMFが米国と日本の2011年経済成長率をそれぞれ0.2%下方修正し、原油価格の高騰などで景気下振れリスクが高まっていると警告したことを受けて、今後のエネルギー需要に不安が強まったこと、ゴールドマン・サックスが、顧客に商品相場の利益確定の売りを推奨したことなどが嫌気され、急落する展開となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比2.87ドル安の1バレル109.92ドルで引けた。
NY金先物取引でも、ゴールドマン・サックスが、顧客に商品相場の利益確定の売りを推奨したこと、内戦状態の続くリビアで、ガダフィ政権がアメリカ連合の停戦案を受諾するとの報道などを背景に、売りが優勢となり、反落して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比6.00ドル安の1オンス1,468.10ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月11日のマーケット予想

株:NYダウ続落
8日の米株式市場は、原油や穀物価格の高騰を受けて、景気回復が阻害されるのではないかとの懸念が強まる中で、航空株や運輸株、小売株などを中心に売られる展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比29.44ドル安の12,380.05ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,720円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,850円となっている。

為替:ユーロが上昇
8日の外国為替市場では、米国で議会の予算協議が難航し、連邦政府機関が閉鎖される可能性が高まっていることに加えて、ユーロ圏では、追加利上げ観測が浮上していることなどを背景に、ユーロがドルや円に対して買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は84円台後半、ユーロドルは1.44ドル台後半となっている。
本日は、経済指標の発表も特にないものの、米国時間にFRB関係者やNY州連銀総裁などが講演を行う予定となっており、その発言に注目が集まっている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては84.50−85.80円となっている。

商品:NY金史上最高値更新
8日のNY原油先物取引は、リビアで政府軍と反政府勢力との間で激しい戦闘が続いていること、ナイジェリアの選挙にかかる混乱など、中東・アフリカ情勢の悪化が懸念されていること、為替市場でユーロ高・ドル安が進行したことなどを背景に終始買いが優勢となり、中心限月の5月限の終値は、前営業日比2.49ドル高の1バレル112.79ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことに加えて、穀物・原油価格が高騰する中で、インフレヘッジとしての金買いが入り、4日連続で史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比14.80ドル高の1オンス1,474.10ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月8日のマーケット予想

株:NYダウ反落
7日の米株式市場は、宮城県沖で発生した地震と津波警報が発表されたことが伝わると、売りが殺到し、NYダウは一時100ドル近く値を下げた。ただ、その後は、3月の売上高が堅調だったコストコ・ホールセールなどの小売株を中心に買いが優勢となり、下げ幅を縮小して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比17.26ドル安の12,409.49ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落したことなどが、マイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,505円となっており、市場の予想レンジとしては9,400円−9,650円となっている。

為替:ユーロが下落
7日の外国為替市場では、ECB理事会は2008年の金融危機以降で初めてとなる金利引き上げを決定したものの、その後のトリシェ総裁の記者会見で、今後の追加利上げに関しては必要なら追加の引き締めを行う姿勢を示したもの、早期の利上げには言及しなかった。これを受けて、ECBが積極的に利上げを行うとの期待感が後退し、ユーロはドルなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は85円近辺、ユーロドルは1.43ドル近辺となっている。
本日は、3月英生産者物価指数(予想:前月比+0.6%)、3月加雇用統計(予想:失業率7.7%、就業者数2.8万人)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては84.80−86.00円となっている。

商品:NY金史上最高値更新
7日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が堅調な内容となったことに加えて、内戦状態の続くリビアで、油田関連施設が打撃を受けたとの報道や、ナイジェリアでも選挙にかかる混乱の行方が不安視されるなど、中東・アフリカ情勢の混乱が続いていることなどを背景に続伸し、約2年半ぶりに1バレル110ドルを付けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比1.47ドル高の1バレル110.30ドルで引けた。
NY金先物取引では、原油価格が急騰したことを背景に、インフレヘッジとしての買いが入ったことなどから、一時6月限は1,466.50ドルの高値を付けた。ただ、その後は利食い売りが優勢となり、上値を削ったものの、3日連続で、史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.80ドル高の1オンス1,459.30ドルで引けた。      

                                                                                          

2011年4月7日のマーケット予想

株:NYダウ反発
6日の米株式市場は、通信機大手シスコシステムズがリストラの断行などの経営再建を行うと明らかにしたこと、来週から本格化する企業決算に対する期待感などから、ハイテク株などを中心に買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比32.85ドル高の12,426.75ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小幅高となったこと、為替市場も引き続き円安基調となっていることから、輸出関連株を中心にプラス材料となりそうだ。また、前日同様に東京電力の値動きに注目が集まっている。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,655円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,700円となっている。

為替:ユーロが上昇
6日の外国為替市場では、7日のECB理事会で利上げを決定し、その後のトリシェ総裁の記者会見で、追加利上げに言及するのではないかとの思惑から、ユーロがドルや円に対して上昇する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は85円台半ば、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、日銀金融政策決定会合、英中銀金融政策決定会合(予想:政策金利は変わらず)、ECB理事会(予想:政策金利0.25%引き上げ)が開催される。さらに、ECB理事会後のトリシェ総裁の記者会見にも注目が集まっている。経済指標の発表では、3月豪雇用統計(予想:失業率5.0%、雇用者数+2.2万人)、週間新規失業保険申請件数(予想:38.2万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては84.80−86.00円となっている。

商品:NY金史上最高値更新
6日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比200万バレル増、ガソリン在庫が40万バレル減となり、市場予想を上回る在庫が確認されたことが嫌気され、下落する場面があったものの、リビアなどの中東・アフリカ情勢の混乱が続いていること、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に反発し、中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.49ドル高の1バレル108.83ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したこと、原油や穀物価格が上昇する中で、インフレヘッジとしての買いも入り、2日連続で、史上最高値を更新して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比6.00ドル高の1オンス1,458.50ドルで引けた。