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6月18日朝 日経先物、ドル・円 注意事項

  注目のギリシャ総選挙は、事前の世論調査などの分析通り、緊縮派の2党がどうやら過半数を制したようです。先週のドル・円、ユーロ・円でみられたリスク回避の動きは巻き戻しの動きが先行することになりそうですが、気を付けておきたい点を挙げておきます。すでに先週末にいくつか値動きのヒント、足がかりが出ていました。

新しいかたち

  いろいろと考えるところがあって、従来のブログは消去し、ゼロの状態から再スタートしたいと思います。このドメインでブログをスタートをしたのは2007年ですが、この5年間に書いたことはすべてリセットします。ここから新しく書き加えていきたいと思います。
  残しておきたいものもあるのですが、あえて新しい風を吹き込みたいと考えます。無料ブログだと、お互いに緊張感が薄れるので、こちらの真意が伝わらず、やはり限界がありますね。
  今後は、このブログはあくまでもポータルとして、必要最低限の更新しかしませんので、あらかじめお断りしておきます。
  投資というのは、「未来予測」にほかなりません。景気が良くなるのか悪くなるのか、企業やあるセクターの業績が上がるのか落ち込むのか、ある国全体の国力が増すのか、衰退するのか。など総合的に判断し、緻密な分析をすることが勝利への近道にほかならないと、私は信じています。
  政治、経済、そしてそれに付随する分野を徹底的に研究し、近い将来、あるいは長いスパンで何が起きるのか、そして経済、社会はどう変化していくのかを考える中で、答えを模索し、投資行動や生活設計を考えていくのが、投資の王道であり、究極的には人生の王道なのではないでしょうか。
  大きな視点を持つとともに、実践、応用として、日々の金融市場の細かな動きを読み解き、テクニカル面も重要視し、投資のチャンスを確実に捉えていきたいと考えています。
  今後は、こちらから発信するコアな情報については、会員制の別のブログあるいはミクシィなどの限定されたコミュニティでのみ伝える形にしたいと思います。7月から本格スタートさせるつもりで準備しています。
  ただ、こちらも全力で情報発信したいと思いますので、会員については厳選したいと考えています。人生について、しっかりとしたお考えを持った方、真剣に投資について研究したい方を対象にします。
  また、単なるお金稼ぎが目的のいわゆる「デイトレーダー」や冷やかし的な方はお断りします。社会人や社会経験のある方を基本にします。それなりに余裕資金があり、生活資金を稼ぐとか、借金返済の目的ではなく、あくまでも「投資」に徹することができることも条件です。当然のことですが、自らの能力、責任についてわきまえている人しか、お受けすることができません。
  そして、一番大切なのは、謙虚に学べること、研究熱心であることですね。きちんと筋を通しつつ、多様な意見にも耳を傾けることができる寛容さは必要ですね。
  あとは、細かい話ですが、研究成果発表や、親睦のためのオフ会なども企画したいと思いますので、東京か周辺の人が望ましいですね。今までのブログを見て、話が合う人、趣味が合うというのも重要な要素だと考えています。お互い運気を落とさないよう、足を引っ張らないよう、フィーリングも重視します。
  きめ細かく対応したいので、数名でスタートしたいと思います。期間は原則3カ月(市場の状況などによって延長します)で、その後、勉強を続けたい方は続けるスタイルをとります。入会手数料として3万円、勉強会費として2万円(3カ月分、すなわち7月~9月)としたいと思います。
  勉強会の第1期として本日から受付を開始します。研究は日経225先物とドル・円が中心になります。繰り返しになりますが、数名程度しか受け入れませんので、申し込んだからといって、受講できる保証はありません。
  関心のある方は、petemouse@livedoor.comにメールをください。
  

ピークシフト

  この夏に予想される電力不足で注目されているのは「ピークシフト」という考え方です。東京電力が打ち出した、家庭向け電気料金の値上げでは、需要が多い日中の料金を高くし、夜間の値上げを抑えることで、日中と夜間の電力使用量の差を小さくし、1日の電力利用を平準化することを目指しています。
  ピークシフトというのは面白い考え方だし、これから本格的な少子高齢化社会を迎える日本にとって、限られた資源、資金を有効活用する、知恵ではないかと思います。電力の使用形態を変えることで、景気浮揚につながる側面もあるのではないでしょうか。
  今のところ、日中と夜間の電力料金に差をつけることで、例えば夜中に洗濯機を使ったり、掃除機を使うように誘導することで、日中の電力使用を抑え込むのがピークシフトの中心になりそうです。音が静かで、より省エネタイプの家電の普及が見込まれるでしょうね。
  ただ、今後、家庭向けの高性能な蓄電池が開発され、普及すれば、無理に夜中に電気を使うようなことをせずとも、夜間に電力を電池にためておけば、それを日中に放出することで、結果として、電力利用は平準化できます。
  パソコンや携帯電話用の小型のリチウムイオン電池は、パナソニックやソニーが成長分野として重点的に投資してきましたが、価格競争が激化し、円高も逆風になり、中国など海外へ工場が流出しつつありますが、大容量の蓄電池は付加価値が高く、十分国内生産で対応できるでしょう。
  そういう日常生活面の狭い分野だけでなく、ライフスタイルの抜本的な見直しにつながればいいなと思います。人間は体のリズムがあるので、朝起きて出勤し、夕方、夜、帰宅するという基本的なサイクルを変えるのは不可能だし、健康にも影響するのでやめた方がいいでしょうが、休日を分散するのはアリではないでしょうか。
  今年のゴールデンウイークで人気スポットや観光地が混雑しているのを見て、あらためて思いましたが、特定のシーズン、休日に人が集中するのは、本当に無駄ですよね。
  ビジネスチャンスを逃さないために、ピークに合わせて、宿泊施設にせよ、リゾート施設にせよ、商業施設にせよ、公共交通機関にせよ設備投資する必要があるのですが、利用客が集中する時間帯を除いて、ほとんどは活用されない状態なのです。
  休日を分散して利用が少しでも分散化すれば、人が殺到するピークに合わせた投資は少し軽減され、稼働率も上がるはずです。長引く景気低迷で、しかも少子高齢化も進行する中、過剰な投資によるリスクを抑え、しかも投資に対する回収率も高まれば、プラスの影響が見込めるのではないでしょうか。
  それに混雑していると、どうしても提供されるサービスも低下してしまうし、利用する側もゆっくり楽しめないですよね。わざわざ混んでいて、しかも金を払ってまで質の低下したサービスを受けるくらいなら、家でゴロゴロしたほうがいいやと考える向きも多いのではないでしょうか。
  ご承知の通り、私はラーメン好きですが、長い行列に並んでまで、ラーメンを食べたいとは思いません。よほど食べる価値があるならば、あるいは自分が本当に食べたいと思うのならば並びますが、そういうケースはまれだし、長い行列ができるお店はなるべくピークには行かないようにするとか、そもそも行きません。
  ここしばらく続いている「安・近・短」ブームなんかも、そういうところを反映しているのではないでしょうか。ゆっくりと質のいいサービスを受けられるなら、多少お金を払ってもいいと思う人は少なくないはずです。価格破壊が進む一方で、いい物にはお金をかけたいという、成熟した考えが今の日本にはあります。
  だから、ピークにすべてが集中することで、本当なら対価をはらってじっくり休暇を楽しみたいという人のニーズに応えられず、ビジネスチャンスを逃してしまっていると言えるのです。
  みんなが一斉に働き、一斉に休むというスタイルを変えれば、工場やオフィスの稼働形態もまちまちになるでしょうから、電力、エネルギー利用の平準化にも多少なりとも貢献するのではないでしょうか。
  そもそも、これだけ地震、津波をはじめ、災害多発地帯にもかかわらず、原発に過剰に投資し、ものの見事に災害の餌食になってしまったわけですから、多過ぎる原発を減らす必要があります。そのためにもピークシフトを行えば、無駄な原発をある程度抑えることができるでしょう。
  ただ、ピークシフトを考える上で、考慮しなければならないのは、設備投資の余裕をどれくらい見込んでおけばいいかということです。現在はピークが高いことを前提に、わずかな余裕を持たせていれば対応できますが、利用が平準化された場合、突発的に需要が殺到した場合、対応しきれない恐れがあります。
  また、今後は、所得が向上した中国や東南アジアから観光客が増え、しばらくは緩やかであるにしても右肩上がりが見込まれるので、それをどうするか? 春節シーズンなどにどうしても利用客が殺到することになります。こうなるとなかなか、ピークシフトを導入しづらい面もあります。
  クリアすべき課題も少なからずあり、そのためにどういう対策を立てるか、知恵を絞らなければならないのですが、やはりピーク、オフピークの差をなるべく小さくし、効果的な設備投資を考えるという視点は、大切だと思います。

うっとおしいんだけどさ

  まともに金融市場を相手にすると精神状況がおかしくなるということは、いつもしつこく強調しているとおりです。皆さんいい大人なんだから、そこは自己管理してくださいよ。自分の精神状況がおかしいからといって、精神安定のために、つまらないコメントよこすのもやめてくださいね。
  最近の相場はインチキと、ファンダメンタルで動いているんです。そのことも再三、書いてますよね。あとは自分で体感してください。損するのも、タイミングを計らってちょこっと稼ぐのも、自己責任です。
  現在の世界情勢、日本が置かれている状況についても、書いてますよね。どう受け止めるかは、それぞれですけど、相場が出すサインを読み解けば、それなりに符合するはずです。それが分からないようなら、いつまで経っても、まともに安定した結果は出せないでしょう。
  自分の思い通りに相場が動かないからといって、ここにコメントしたからといって何になるんでしょうかね?
  一応、はっきりさせておきますが、日銀の総裁は、過去の発言、行動からして、私の基準では「愛国者」です。金融緩和しなかったのも、立派な判断です。金融緩和=結果的に米国の片棒かつぎであるという、指摘も常々している通りです。
  「世界経済どころか日本経済でさえどうでもいい」というのはどういう事をさすんでしょうかね? 欧米に都合の良いシステムのことですか? あなたがそう考えるのなら、それで結構です。
  でも、いつもブログで書いている通り、私は、そうは思いません。それがあなたの信念であるならば、それでいいのではないでしょうか。ただ、私とは立脚するところが違うので、わざわざ、毎日ブログを読んでいただいても、何も得るところはないと思います。
  「日銀が第一」というのも現状ではやむをえないでしょうね。大いに結構です。財務省が米国の手先として跋扈している現状で、日銀しか、まともな感覚を持っていませんから。ちなみに白川総裁を推したのは、当時野党だった民主党ですね。自民党は財務省の武藤敏郎氏を送り込もうとして、猛反発に合いました。あの頃の民主党はまだ、健全でした。
  繰り返しますが、何を考えようと、どういう思想信条だろうと自由ですが、私とは合わないということだけはお伝えしておきます。
  要は、金融緩和を期待して、ロングかけたら失敗したと言うことなんでしょうかね? だったら、自分の不徳を攻めるべきで、白川総裁を責めたところでしょうがないでしょう。身勝手な論理だし、それで失敗したのだとしたら「ダメ人間」の四文字で突き放されるだけの話です。
  なので、これ以上、コメントされても、ブログを読んでも、何も起きませんのでご理解を。「関西人おことわり」にしようかしら(笑)。