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B級グルメを満喫! プラレールでGO!





  ゴールデンウイークに入って、関東地方はきれいに晴れたのは、最初の2日間だけ。曇りやぐずついた日が続いています。まあ、雨が降るなら降ったで、それなりの過ごし方はあります。春先まで低温が続いたので、せっかく気温が上がったにもかかわらず、空が晴れ上がらないのは、もったいないし、残念なのですが、雨を気にせずに楽しめるということで、以前からちょっと気になっていた、幕張メッセで開催のフリーマーケットへ行ってみました。
  幕張メッセでは、フリマと同時並行して、プラレール博も開かれていて、子供の頃、お世話になったこともあり、めったにない機会なので、訪れてみることにしました。






  午前11時すぎに京葉線に乗ったのですが、電車は結構混んでいて、葛西臨海公園や有名なネズミ君たちが歓迎してくれる夢の国の最寄駅でかなりの人が下車していきました。目的地の海浜幕張駅に着くと、これまた多くの人が下車し、下り階段にたどり着くまで結構な列。幕張メッセのイベントに向かう人もいるでしょうし、アウトレットモールがお目当ての人もいるでしょう。
  メッセにせよフリマ、プラレールにせよ、それなりの集客力を感じます。朝からまとまった雨が降っている影響もあるでしょうね。買い物や室内イベントは、天候にあまり左右されないでしょうから。






  フリマ会場には正午前に到着。大勢の人でにぎわっていました。フリマといっても、特に何か買いたいものがあるわけでなく、「日本最大級」ということなので、どれほどのものなのか見てみたかったのと、どんな人が訪れているのか、何を買っているのか、何が人気なのかということを観察するのが目的です。
  テレビの情報番組によると、結構、気軽に出店できるようで、しかも、うまく商品を売ることができれば、ちょっとした収入になるということで、一般の人がかなり力を入れて、参加しているようです。その辺の事情も分かればと思いました。
  当たり前のことですが、プロあるいはフリマに精通し、兼業でやっているようなセミプロと思われる店がほとんどでした。扱っているものは圧倒的に衣料品が多かったです。アクセサリー類もそこそこありました。
  星の数ほど出店があるので、なかなかすべてを補足するのは難しいでしょうけど、エリアごとに女性用の服とか、Tシャツとか、靴とか、カテゴリーが分けるとか、詳細なマップがあれば便利なのですが、多種多様なお店が混在しているので、何を手掛かりに見て回ればいいのか、分かりにくいです。
  あてもなくぶらぶらして、掘り出し物とか思いがけない品を発見するのが、フリマの醍醐味だと言われればそれまでですが、人混みの中で、つぶさに見て回るのは至難の業なので、その辺、工夫があるとありがたいですね。


  ただ、私自身は古着とか中古品など、人が使い古したものを買っても、往々にして、悪い運気を引き寄せるだけなので、よほどのものがないと、買うつもりはありません。見ていると、人でごった返している割には、物を買っているのをあまり見かけませんでした。やはり、その辺はシビアですね。それでも、これだけ集客力のあるフリマはめったにないでしょうから、ちょっとした、お金儲けを目指す人にとっては、願ってもないビジネスなのでしょうけれど。
  一つだけ心惹かれたのは、雑貨を扱うコーナーにあった、「ゴン太くん」でした。ビニール人形を買ってもいいかなと一瞬、思いましたが、人形は気を発したり、吸ったりするので、やめておきました。


  中古車を扱うコーナーもありました。これは面白いですね。幕張メッセという、広々とした会場を使用しているメリットを生かした会場運営だと思います。




  車を売っているのかと思いきや、出店者が車で乗り付けて物品を販売するエリアもありました。車は倉庫や、販売者の休憩スペースなどとして活用されるのでしょう。
  都心から近い場所で、これだけの規模の広さを確保できるのは、幕張ならではですよね。加えて首都圏からまとまった数の集客も見込めるので、店を出す側にとっては、とても好条件ですね。
  雑多な店が密集し、人でごった返している中を歩くのは、なんか楽しいですよね。かつては商店街なんかがそうだったんでしょうが、時代が変わり、そういう場所はどんどん少なくなってしまいました。
  きれいで洗練された店ばかりが並び、高度なマーケティングで人を引き付ける渋谷ヒカリエとは対照的です。どちらがいいとか悪いとかではないですけどね。
  ただ、町おこしとか、にぎわい創出なんかを考える上では、雑多な商店があつまり、ある種猥雑な雰囲気を出した方が効果的ですよね。常設は無理でも、時々、フリマのような催しがあると面白いですね。


  混んでいるから、ゆっくり食事などできないだろうと思って、あまり期待していなかったんですが、会場の一角には「幕張うまいもん祭り」という全国各地のB級グルメや、特産品を売る屋台を集めたフードコートが設けられていて、飲食スペースはそれなりに広く、人は多いものの、入れ替わりがあって、座って食べれる余裕がありました。
  都内で時々、B級グルメのイベントが開かれますが、人が多く、人気のお店には、大行列ができるので、つい二の足を踏んでしまいますが、このフードコートでは、メインの目的がフリマであるせいか、行列はそれほどではありません。こうなると、これを利用しない手はありません。ちょっと気合を入れて臨むことにしました。


  まずは目を引くのは、やはり、東日本大震災からの復興ということで、東北地方から出店している、B級グルメ、ご当地メニューです。
  本当にささやかではありますが、復興支援になるし、現地に行かずとも、一カ所でいろんな味を楽しめるというのは、うれしいですね。




  手始めに、甚大な津波被害に見舞われた宮城県・気仙沼からのエントリー、「気仙沼ホルモン丼」(800円)にチャレンジしてみました。
  B-1グランプリなんかを見ていると、超人気の厚木シロコロをはじめ、もつ焼きそばとか、ホルモンや内臓を使った料理が多いですね。
  焼き肉店でシロコロホルモンは食べたことがありますが、その他のB級グルメのホルモンものは食べたことがないので、どんな味なのか楽しみです。
  気仙沼ホルモンは、弾力がありました。ただ、作り置きしてあったせいか、冷めていて生煮え感があったのが残念でした。あと、たれにインパクトがなく、ご飯との一体感がありませんでしたね。もう一工夫あれば、もっとおいしくいただけたと思います。ポテンシャルはあると思いますがね。






  二軒目は、震災に加えて原発事故にも見舞われた福島県のご当地メニュー「えごま豚のステーキ」(600円)です。気仙沼ホルモンの隣の屋台なのですが、風評被害というのはひどいですね。ほかの屋台には、長い行列ができているのに、福島の屋台の一角はあまり人がいません。
  それでも、ぽつぽつと客が来ていて、それなりに回転はしているようでした。人それぞれ考えはあると思いますが、不幸中の幸いというか、原発事故はあの程度ですんだし、まき散らされた放射性物質も、大気圏で核実験をやっていた時代とそう大きく変わるレベルではありません。
  本当は、政府がもっと、しっかりしたデータを示し、風評被害回避に努めなければならないのに、あの体たらくですからね。ひどいものです。「放射能怖い怖い」の偽善者どもにも本当に困ったものです。安っぽい正義感をふりかざすことで、どれだけ福島に迷惑をかけていることか。
  店員の人にひと声かけてあげようかとも思いましたが、いちいちそんなことをほじくり返したところで、どうなるものでもないので、私にできることは福島県産品を食べて応援することぐらいなので、粛々と実行することにしました。
  判官びいきするわけではありませんが、このえごま豚のステーキ、噛むと肉汁があふれ出し、豚肉の甘みと、塩をベースとした味付けがよく合っていて、本当においしかった。B級グルメというよりは、しっかりした食事として食べられる一品でした。
  こんなに素晴らしい産品があるのに、風評被害で正当に評価されないというのはかえすがえす、もったいないし、悔しいことです。店員さんの明るい姿に救われました。




  B級グルメというと、各地の焼きそばがしのぎを削ります。中でも秋田県の「横手やきそば」は超有名ですね。B級グルメのやきそばはこれまた初めてなので、わくわくします。
  ネギがのった750円の横手焼きそばにしました。目玉焼きと福神漬けがトレードマークで、ネギがのると色取りがとてもきれいです。
  太めで角ばった麺が特徴です。ひき肉を使っているようなのですが、あまり存在を感じることはできませんでした。店によってオリジナルの味付けだそうですが、ソースはとんがり過ぎず、甘すぎず、ちょうどいい感じでした。
  屋台の焼きそばだと、たまにソースにむらがあったりするのですが、しっかり味付けされていて、作りは非常によかったです。目玉焼きとの相性もいいですね。
  ただ、一つ思ったのは、確かに良くできた焼きそばではあるのですが、目玉焼きを乗せた焼きそば自体は、夏祭りの屋台でよく見かけるし、「横手」ということを隠して、同じ焼きそばを売ったら、ただの焼きそばとしてしか扱われないでしょう。これは福島の浪江焼きそば、宮城の石巻焼きそばなんかにもいえることでしょうけどね。
  地元に行って食べる分にはいいですが、よその都道府県で物産展とかでご当地焼きそばとして売られても、そんなに感動するものなのか、やや疑問があります。横手ブランドのネームバリューなのでしょうが、750円はちょっと高いですよね。




  で、腑に落ちないものを感じつつ、性懲りもなく、焼きそばをはしご。静岡県の「富士宮焼きそば」(500円)を攻めました。
  油かすと魚(サバ、イワシなど)の削り粉をかけるのが特徴のようで、確かに風味を感じられます。ただ、お好み焼き店などで焼きそばを頼むと、揚げ玉を使ったり、カツオブシの粉末をかけてくれたりするところもあるので、これも申し訳ないですが、特筆すべきものではないですよね。
  屋台の焼きそばは強い火力を利用して、派手な動作で焼くので、華がありますが、B-1グランプリとして、他都道府県に売り出すのはどうなのかなと思います。微妙な工夫、味の違いがあることは認めますが、ベースはそう大きく変わるものではないですからね。




  4軒はしごして、満腹だったのですが、最後に一品だけどうしても食べたいものがありました。山梨県の「鳥もつ煮」(700円)です。キンカンの色に妙に心惹かれるものがあります。
  ほうとうもあったのですが、さすがにお腹がきついので断念。とても残念。友人と日帰りで石和温泉に行ったとき、甲府で食べたほうとうの味は忘れられません。身近にほうとうのお店があれば、間違いなく味噌ラーメンよりも頻繁に通うことでしょう。
  鳥もつ煮は醤油と砂糖で甘辛く煮こまれていて期待通りの味でした。焼きそばと違って、こういうのは違いを打ち出しやすいですよね。レバーや砂肝など、食感が違うものが入っていて、食べ飽きませんでした。
  山梨の鳥もつ煮と、福島のえごま豚は、心に残る味でした。また食べたいですね。ホルモン丼と焼きそばは、おいしいんだけれども、ジャンクフードの域ですね。それこそがまさに“B級”たるゆえんでしょうが。




  お腹がいっぱいになったところで、フリマ会場を後にして、プラレール博に向かいました。会場前は、渋谷ヒカリエ並みの大行列ができていて驚きました。さすがに後に引けず、最後尾に並ぶことにしました。思いのほか、すいすいと進み、30分もたたないで、入場することができました。




  入場者にはドクター・イエローの中間車両1両か、京成スカイライナー(会場が千葉だから?)の中間車両1両がプレゼントされるのですが、私はどちらにするか悩みました。もしかすると、2月にドルのロングを何枚積むかぐらい悩んだと思います。
  周りのちびっ子たちは、どうしたのでしょうかね? 本当は京成スカイライナーが欲しかったのですが、悩みぬいた末、ドクター・イエローを見ると、幸運になれるというジンクスを信じ(ちなみに私は一度だけ東京駅に停車中のをみたことがあります)、ケチな考えから、黄色い車両を選択しました。


  周りは子連れだらけでしたが、発売初期のプラレールなんかも展示してあって、大人も楽しめる内容でした。プラレールなんてまともに観賞するのは、何十年ぶりでしょうか。




  圧巻なのは、巨大レイアウトですね。広々としたスペースに、最新鋭の新幹線から、各種特急電車、通勤電車、SLまでいろんな車両が伸び伸びと走っていて、いつまでも見ていて飽きません。




  子供の頃は、0系新幹線とモノレールのセットとか、名鉄パノラマカーとか、京成スカイライナー(旧型)とか、寝台特急とか、D51のとか持ってましたけどね。隣の子と競争させたり、機関車同士を正面からぶつかり合わせて、相撲を取ったりしました。
  今でも男の子はプラレール、女の子はリカちゃんなんでしょうかね。タカラトミーは少子化の影響なんかを予想して、子どもに強い会社同士合併したのでしょうか?
  最近は、ご当地プラレールみたいなのがあって、都営地下鉄とか、江ノ電とか、全国の鉄道会社、東京でも小田急、京王など私鉄なんかの車両のものがいろいろと出されていて、面白そうですね。


  より精巧にできているプラレール・アドバンスなんていうのもあって、歴代の新幹線とか、最新のはやぶさとか集めてみたいなとちょっと思ってしまいました。




  プラレール博会場は元気いっぱいの子供たちばかりで、ぶつからないように歩かなければならず、こちらがはしゃぐわけにもいかず、とても気を使いましたが、こちらも元気をもらえ、懐かしい気分になり、心も癒され、とても楽しい一日でした。

新緑に誘われ



  新緑の空気に触れて心身をリフレッシュしようと、秩父方面に出掛けてきました。このところゴールデンウイーク、休日は江の島・鎌倉、お台場、渋谷、話題のつけ麺店めぐりと、非常にベタな過ごし方をしています。連休後半は幕張のフリーマーケットにでも行こうかという・・・。もっと気の利いた有意義な余暇の使い方もあるのではないかと思うのですが、この辺、時間の使い方が下手だなぁと痛感しますし、見直さないといけないですね。
  とはいえ、昨年は東日本大震災の自粛ムードに完全にのみ込まれ、ゴールデンウイーク中に何をしたか、さっぱり思い出せません。おそらく、家に引きこもって読書をしたり、外出してもせいぜい映画館に行く程度だったのでしょう。事情が事情だったとはいえ、それも味気ないですね。それでも、何もしないよりは、何かに挑戦した方がいいと思います。


  東京は大阪や名古屋なんかの市街地と比べると、公園施設が充実していて、諸外国と比較すれば見劣りはするものの、そこそこ緑を感じられます。それでも、近くに山があるわけではないし、公園だって所詮は人工的に整備された箱庭みたいなものですから、時々は郊外に出て自然の空気を吸わないと、息が詰まります。
  特に秩父に思い入れがあるわけではないのですが、最近やたらと駅や電車内で、芝桜のポスターが目につくので、一度、行ってみようかな思い立ちました。秩父というと、長瀞の渓流下りくらいしかイメージになかったのですが、最近は芝桜が有名になりつつあるようで、休日中の道路交通情報なんかでも頻繁に秩父市街地の渋滞情報が流れます。






  以前、友人と車で秩父で遊びに行った時、長瀞から秩父市街地へ向かう道で激しい渋滞に巻き込まれ、トイレに行けなくて苦労したという、苦い経験があり、今回は、電車でGO!
  前日にネットで調べたら、午前10時半に池袋発の特急が空いていて、ネットで予約できたので、それで行くことにしました。しかし、ゴールデンウイークにもかかわらず、秩父行きの特急は1時間に1本しかないという・・・。私がネットで検索した時点で、早い時間帯の特急はすでに満席で、10時半の特急も残りわずかでした。
  10時過ぎに池袋駅に着いたら、構内は大混雑で、当日券はすべて売り切れのようでした。連休中くらい特急を増発すればいいのにとつい思ってしまうのですが、車両を増やさなければならず、普段はガラガラの特急のために設備投資する余裕はないのでしょう。
  民主党政権になって、「休日分散化」云々が議論になりましたけど、あれどうなったんでしょうね。割といい政策なのではないでしょうか。観光地もそうだし、都心の商業施設なんかも休日に人が殺到し、平日は閑散という、それで欲しいものが買えなかったり、食べたいものが食べられなかったりするわけですから、一斉に休日を取るのではなく、ばらした方が経済効果があるような気がします。いい政策だと思うのですが・・・。
  ピークと、オフピークのギャップがあるから、世の中全体、ピーク寄りに備えて過剰投資になってしまうわけで、投資の効率化という面でも好ましいのではないでしょうか。




  池袋から1時間20分ほどで、秩父に到着。西武秩父の駅には、地元の特産品を売るお店を集めた「仲見世通り」があり、心惹かれるものがあったのですが、まずは目的の芝桜の丘を目指しました。
  駅から1.5キロほどの距離で、丘に向かう坂道がちょっと急なのですが、吹き抜ける風が東京のどんよりとした空気と違ってさわやかで、都心から離れた解放感があり、とても心地よいものでした。




  20分足らず歩いて目的地に到着。山桜が見ごろを迎えているということもあって、花見客なんかもいて、結構人でごった返していたので、ちょっと興ざめだったのですが、丘にカーペットを広げたような、色鮮やかな芝桜は絶景でした。


  背後に山々が連なり、「東京からちょっと離れただけで、こんなに自然が広がっているんだ」と、妙に感動してしまいました。やはり街なかで暮らしていると、どうしても、余裕をなくしてしまいますよね。時々は自然に近づいて心身の洗濯をした方がよさそうです。




  公園の一角に地元の食材を生かした食べ物を売る屋台が立ち並んでいて、ちょっと食べ歩きすることにしました。


  駅の観光案内所で、そば店マップが置いており、そばが有名だということで、そば好きの私としては、外せないということで、後で秩父の市街地のそば店に行こうと思っていたのですが、屋台でも何軒か、田舎そばの出店があって、ここではかけそば、市街地のそば店ではもりそばを食べることにしました。


  屋台では、ご当地のB級グルメ「みそポテト」も売っていて、山菜そば(650円)とみそポテト(200円)を買いました。そばは屋台のものなので、どんなものかなと思っていたのですが、まさに素朴な「田舎そば」という感じで、とてもおいしかったです。秩父まで来たかいがありました。
  みそポテトも、後で調べると、ジャガイモを上げた串刺しのてんぷらに甘いみそだれをかけるのが一般的なようでしたが、私が食べたのはサツマイモで、ちょっとしたおやつだったのですが、それはそれで、おいしかったです。むしろサツマイモの方がみそにマッチしているかもしれません。


  日本中どこでもそうですが、各地にその地ならではの名物があって、楽しいですよね。こういうところは日本の底力を感じます。外国でも、ご当地グルメなんかはあるにはありますが、観光客が気軽に楽しめるようになっているのは、そんなにあるものではありません。こうやって地方がしぶとく、したたかに活路を見出すのはいいことですね。
  こうやって地道にこつこつやっていれば、少しでも地域経済は活性化し、世界は少しは暮らしやすくなるんでしょうけど、金融ユダヤ人と頭の悪い欧米人は、そういう地道な努力をしないので、困ったものです。いくら素晴らしいビジネススクールで学ぼうとも、まちおこしの一つもできないのです。
  芝桜の丘を下りて、そば店を目指したのですが、駅でもらった地図の店はどこも長い行列ができていました。そばを売り物にしている割には、中心街にあるそば店は地図で数える限り、十数店しかないので、連休で大勢の客が殺到すると、どうしてもそうなってしまいますね。休日の分散化はやはり必要ではないでしょうか。
  そば店は断念し、西武秩父駅の仲見世通りにいけば、なにか秩父らしいものが食べられるだろうと思って行ったら、街中に店を構えている「武蔵屋」の支店があり、行列はそんなでもなかったので、いったんはそばを断念したものの「やはりそばしかないだろ」と思い直して並ぶことにしました。


  先日、東京駅の八重洲口のつけ麺店「六厘舎」の行列で1時間近く並んだので、「さすがにそこまでは長くないだろう」とたかをくくっていましたが、30分強も待たされました。空席もあったのですが、料理を出したり、皿を下げたりで手一杯のようでした。都会の店と違って、混雑時の客さばきに慣れていないんでしょうね。客が多い割に店員さんが少ないという事情もあります。


  とろろそば(890円)の大盛にしました。注文から出てくるまで、多少時間がかかったのですが、ようやく念願の“秩父そば”と対面しました。
  芝桜の丘の屋台で食べたような、素朴なそばを期待していたのですが、結構、上品なそばでした。太目がいいなと思っていたのですが、細切りで、ひと冬越えて、収穫から時間がたっているでしょうから仕方がないのですが、そばの香りもちょっとインパクトに欠け、つゆの味に押されて、冷麦を食べているような感覚でした。屋台のそばが印象的だったので、ちょっと残念ですね。せっかく行列に並んだのですが、期待が外れました。
  芝桜の丘と、そば店の行列だけで、時間が経ってしまい、そば店を出ると、すでに午後3時を過ぎていました。時間があればもう一か所、観光スポットを訪れてもいいかとも思ったのですが、帰りしなに池袋で寄りたい場所があり、時間的に厳しいので東京に戻ることにしました。


  帰りの特急券はとっておらず、18時台まで満席とのこと。さっき来た経路を各駅停車で戻るのも何となくむなしいので、秩父鉄道で寄居まで行き、東武東上線で池袋に出ることにしました。
  秩父鉄道も通勤ラッシュ並みの混雑だったのですが、車窓からは、渓谷縫うように川が流れる風景もところどころで見られ、わずかですが、非日常の景色を楽しむことができました。
  秩父を訪れたのも随分久しぶりですが、東京からそんなに離れていない場所にいい気分転換ができる場所があるんだなと実感しました。秋の紅葉シーズンにまた来ようかなと思っています。




ラーメン道 バランスの取れた味 品川編2

  このところ、とにかくがむしゃらにつけ麺を食べまくりましたが、皆さんもそろそろ飽きてきたと思いますので、つけ麺スペシャルは今回でいったん小休止してもいいかなと思います。何より私自身、さすがに豚骨魚介の濃厚つけ汁ばかり続くと、別の味付けのものを食べたくなりました。


  どうしても一度、足を運んでおきたい店があったので、先日、江の島へ行った帰りしな、行ってみました。つけ麺好きにはよく知られている「TETSU」です。千駄木が本店なのですが、品川の「麺達七人衆」にある支店の方を訪れました。
  TETSUも豚骨(鶏ガラも)と魚介を合わせた、濃厚なスープで知られる店です。東京のつけ麺店は豚骨魚介が主流で、店によって微妙に味が違い、東京駅八重洲口の「六厘舎」や、住吉の「中川會」など頭一つ、二つ他店より抜け出た存在もあるのですが、基本的な味の組み立ては同じです。
  なので、豚骨、魚介の根底にあるものはどれも変わらないのか、それとも、同じ豚骨魚介でも、全然別物もあるのか確かめたくて、TETSUのつけ麺を試してみることにしました。


  ゴールデンウイークの初日、江の島を訪れた帰り、鎌倉から横須賀線に乗り、品川で下車したのは午後6時半ごろでした。江の島でしらす丼を食べ、途中ソフトクリームやらコロッケやらを立ち食いしたので、それほど空腹ではなかったのですが、連休で人出が多く、しかも夕食時にさしかかっているので、混んでいるのかなと思い、すぐにお店へ向かいました。


  そしたら、予想に反して、それほど混雑はしていませんでした。というより、麺達七人衆自体、なんとなく閑散としていて、あまり地の利がよくないのかなと思いました。前に麺達七人衆の「なんつっ亭」を取り上げた時も触れましたが、品川は新幹線が停車し、京浜急行のターミナルではあるのですが、通過客がほとんどで、百貨店や大型の商業施設も集積しておらず、あまり人が滞留する場所ではないので、条件としては不利ですね。


  味玉つけめん(850円)の大盛(+100円)を選びました。私が訪れた時は、なんつっ亭なんかは、客の入りが悪かったのですが、TETSUはいま流行のつけ麺店で名前が知られているだけあって、麺達七人衆全体が客が少ない中、店内は8割ほど埋まっていて健闘していました。
  5分ほどして“着丼”。平均的な待ち時間ですね。まずはレンゲで軽くつけ汁をすくって、いつもの“儀式”を。他店と比べると、ややあっさり目の味でした。豚骨魚介であるというベースはやはり同じでしたね。
  つけ麺なので、麺にからむようにつけ汁は濃厚にしてあるのですが、何となくさらっとした感じもあって、後口も悪くないですね。週に何度も通っても飽きないような味でした。
  麺は自家製麺だそうで、浅草・開花楼や、タピオカ入りの麺と比べると、もちもち感は抑え目ですが、つけ汁との相性がよく、とてもバランスが取れていました。弾力のあるもっちりとした麺が人気ですが、以前に指摘したように、これを好まない人もいるし、私自身、讃岐うどんのように、だしをはねかえしてしまう弾力感はあまり好みではありません。TETSUの麺は弾力を求める人、そうでない人双方から受け入れられやすいのではないでしょうか。
  あちこちでつけ麺を食べて回っていたこともあり、江の島やら鎌倉やらを散策して疲れていたこともあり、こうした状況でつけ麺はややヘビーかなとも思ったのですが、取り越し苦労で、いったん口にすると、次から次へと後を引き、あっという間に完食してしまいました。
  ちなみにつけ汁は食べ進むにつれて冷めるので、店員さんに頼めば焼き石を入れてくれます。これはユニークなサービスですね。私の隣の席の人が頼んでいましたが、私は勢いで焼き石で温めなおすことなく、食べきってしまいました。


  最初は、客の入りが思ったほどでなく、思わず心配してしまいましたが、午後7時前になると、徐々に増えだして、店の前に列ができていました。それでも、列があるのはTETSUだけで、ほかのお店は、それほどの混雑ではありませんでした。
  煮干しラーメンだとたまに、店によってこんなに味わいが変わるのかと、驚かされることがありますが、豚骨魚介のつけ麺は、これまで私が見てきた限りでは、それほど大きなばらつきはなさそうです。
  今のままでも十分おいしいのですが、単なる豚骨魚介だけだと、横並びになってしまうでしょうから、激しい競争に生き残っていくためには、いろいろと新機軸を打ち出したり、他店との明らかな違いを感じさせる味付けが必要になるでしょうね。
  どのお店も研究熱心だし、努力家が多いので、いずれ、私たちをあっと言わせるような新しい味が出てくることでしょう。それを楽しみにしたいと思います。

5月2日のポイント

  買いか? 売りか? と言われたら、後者なんでしょうけど、ここらで反発しても理由は立つので、面倒です。投機筋の円の売り持ちが多いので、なかなか、円安には戻りにくいとは思いますけどね。先物も、いつでも崩れる仕組みにはなっていますけど、上の方に戻してもおかしくはない仕掛けもつくってあります。
  雇用統計、フランス大統領選の結果を見てからでもおかしくはないと思いますけど。

人気スポット

  今年のゴールデンウイークは曜日配列の関係で、最大で9連休と、ちょっとした長期休暇の人もいるようですが、東日本大震災直後で自粛ムードだった昨年と比べると、華やかなムードですね。振り返ると昨年のゴールドウイークは何をしていたのか、全然記憶がありません。
  ただ、傾向としては、近場で過ごせて、かつお金はあまり使わずに安上がりで済ませてしまおうという、この十数年来の流れは変わっていないようです。
  東京スカイツリーがゴールデンウイーク中に開業していれば、間違いなく、首都圏では一番の人気スポットになっていたでしょうが、営業開始は5月下旬ということで、そのおかげで、最近相次いでオープンした、ダイバーシティ東京、三井アウトレットパーク木更津、渋谷ヒカリエに、人が集中しているようです。




  首都圏の動員力はやはりすごいですね。渋谷なんて年がら年中人でごった返していますが、連休中はいつも以上に混雑しています。ヒカリエは入店制限するほどの盛況で、話のタネに行ってみようかとおもったのですが、文字通りの長蛇の列を見て、即座にあきらめました。




  元々、行列やら人混みは嫌いだし、人と同じようなことをするのを好まず、長時間待ってまで入店するなんてばかばかしいと思っていたのですが、「あわよくば」とついつい欲をかいてしまいました。辛口の小島慶子さんもツイッターで、「原宿や渋谷に新しい場所が出来て大賑わいだと聞いた。なんで空いてから行かないんだろう…いや、いいんだけど、不思議で」とつぶやいていて、同感だったんですけどね。欲張りなものでつい・・・。
  山田五郎さんだったと思いますが、辛辣な批評をしていて、ヒカリエは従来の百貨店の延長上だし、ダイバーシティは、低価格帯のファッションブランドばかりで、安売りによる客集めにすぎず、木更津のアウトレットモールも同様だ、みたいなことを指摘されていました。
  大きな施設をつくって、人を集めようとすると、どうしても従来の延長上みたいな発想にならざるを得ない部分もあるんでしょうけどね。ヒカリエみたいな都心の一等地だと、人を集めやすいでしょうから、ほんの少し目新しさを打ち出しておけば、ある程度は、うまくやっていけるでしょう。
  ヒカリエに入っているブランドを見る限り、人気があって勢いも感じられるお店が多いですが、山田さんの指摘通り、その辺の百貨店とは大きく変わらない感じです。アドバンテージとしては、店が多いので、はしごせずに済むことぐらいでしょうか? ただ、欲しいものを探すなら、私は新宿の伊勢丹メンズとか丸井メンとかの方が、男性用に特化していて、よくまとまっているので、使い勝手がいいと思いますけどね。




  ダイバーシティは時間があったので、連休直前に行ってみましたが、これまた山田さんの言った通りですね。若い世代に人気がある低価格帯の衣料品のブランドが充実しているので、平日でしたけど、若い人でそこそこごった返していました。連休中もかなりの集客なんでしょうね。
  ただ、基本的な施設づくりとしては、郊外の「イオンモール」と変わりありません。「ユニクロ」「ABCマート」「タワーレコード」「ダイソー」といったよく見かける面々が入店しています。
  お台場のテレビ局が近隣ということもあってか、やたらとダイバーシティを取り上げるので、どんなにすごいのかと思いましたが、まあ、想像できる範囲だと思います。ガンダムのテーマパークみたいなのがあるのと、ラウンドワンがあるのが、ショッピングだけでなく遊べるので使い勝手がいいところでしょうか? 「フォーエバー21」とか「H&M」が一か所にあるのは便利かもしれませんね。
  日本初上陸という「アメリカン・イーグル」に行ってみましたが、鳴り物入りの割には大したことありませんでした。アメリカンカジュアルにありがちなんですが、生地の質や縫製がとても粗雑です。値段は安めなのですが、安物買いの銭失いになりかねないなという気がします。
  これだったら、私は「GAP」の方が、ちょっと値段は高いけど、まだ品質はいいので、値打ちはあると思います。GAPのデニム類は結構、つくりもしっかりしていて使い勝手がいいですけどね。
  ためしにアメリカンイーグルの5900円のジーンズを買ってみたんですけど、スリムタイプの割には、やや横に広がっているし、一日来たら、ウエストがやや広がってしまいました。私はダイエットが奏功し、今では、スキニースリムのものも余裕で着られるので、これでは困ります。
  アメリカンイーグルってかなり古くからあるブランドのようですが、私は米国で暮らしたことがあるにもかかわらず、存在は知りませんでした。カジュアルはGAPやその系列のバナナリパブリックで大体、要は足りますからね。ちょっと期待していたんですけど、明らかに品質もデザインもGAPより見劣りするので、使えないですね。
  所詮は、米国人の商売ですからね。しょうがありません。ユニクロがいかに価格と品質を両立させるために、努力に次ぐ努力を積み上げているかということが分かります。




  お台場はアクセスが悪いので、“値ごろ感”みたいなコンセプトをはっきりさせた方が集客しやすいんでしょうけどね。近くのヴィーナス・フォートが中の上あたりの客層をターゲットにしている分なおさらでしょう。
  今でこそ、お台場は注目を集めるようになりましたが、だだっ広い上、明確な都市計画を基に、まちづくりを進めたわけでないので、街歩きをすると長い距離を歩かないといけなかったり、やたらと階段を上り下りしなければならず、非常に疲れます。もっとコンパクトで効率的な街にすれば魅力は増すと思うんですけどね。
  木更津のアウトレットは、遠いので何かそちらの方面に用事がなければ、行く機会はなさそうですね。敷地面積が広そうなので、おそらく、その辺のアウトレットよりもたくさんの店が集まっているのでしょう。三井アウトレットは幕張や南大沢にあるし、プレミアムアウトレットも佐野にあるので、まあ、これらで用は足りますね。
  アウトレットも、よほど吟味して選ばないと、買って帰って、いざ着てみたらがっかりすることはよくあるので、最近はあまり利用していません。低価格品には低価格品なりの理由があるということです。
  相次いで大きな商業施設が開業したので、どうしても関心が向いてしまいますが、世の中がひっくり返るようなものではどうやらなさそうですね。長引く景気低迷や若者がお金を使わなくなったことなどなど、全体として、陰気くさいムードが続いていることに変わりはなく、それを吹き飛ばすようなブレークスルーがほしいものです。