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4月17日のポイント

  下落とか、調整とかいう選択肢はないんでしょうね。クラッシュあるのみなのでしょう。金融緩和なり、欧州の金融安定のために資金拠出、基金積み増しくらいしか、クラッシュを回避する手段はありません。
  欧米にさっさと引導を渡した方が良いと思いますけどね。悪あがきをすればするほど、先行き不透明感が増すだけの話です。

ラーメン道 濃厚煮干しとイタリアンの意外な関係 浜松町編1





  体調とか味覚って変わりやすいので、おいしいと思うもの食べたいと思うものがある時、それが旬です。おいしい物、食べたいものを食べて気を蓄えましょう。どんな食べ物も、本当においしいと思えるのは一瞬しかありません。であるならば、その時の感覚を存分に楽しみたいですよね。
  個人的には、今つけ麺づいています。伝統的な東京ラーメンが好きなので、「つけ麺なんて・・・」と思っていたのですが、ちょこちょこ食べるようになって「意外といけるじゃん」と思い始めています。長い冬を越し、体力的にやや落ち込んでいるというのも大きいですね。ストレートに訴えかけるラーメンがもちろん一番好きなのですが、つけ麺の方が食べやすい感じがして、最近よくお世話になっています。
  つけ麺はこの5、6年くらいの間に急速に注目を集め、提供するお店も増え、それなりの理想、志を持って始めた店主が多く、趣向をこらした味が楽しめます。ラーメンと比べると、はずれが少ないですよね。
  まあ、このマイブームがいつまで続くのか。もう少し気温が上がり、気力、体力がみなぎってくれば、再び醤油ラーメンを中心にがんがん積極姿勢に転じるのではないかと予想しますが、ラーメンについて語る上でも、いろんなスタイル、味を知っておくと奥行きが増すと思うので、しばらくはつけ麺に軸足を置いてもいいかなと思っています。






  つけ麺店の中で、気になっていたのが、芝・大門の「麺や ポツリ」です。雑誌に取り上げられているのを何度か目にして、ずっと興味を持っていました。「濃厚煮干し」がこのお店の目玉の一つで、煮干しラーメン好きにとっては、心浮き立つものがあります。
  最近は煮干しスープを前面に押し出す店が増えていますが、ちょっと飽きてきたというか、案外ワンパターンなんですよね。
  豚骨や鶏ガラ、カツオ節のように、万人受けする味ではないので、思い切ってがつんとやって固定ファンをつかむか、動物系とうまくコラボさせて特徴を出すかみたいな。私が一番、好きなのは西早稲田の「メルシー」の味ですが、あの味は煮干しラーメンをあちこちで食べましたが、ほかにないですね。
  煮干し臭いんだけれども、いつ食べても飽きないような味に落とし込んでいて、煮干し系では「原点」の味だと思います。
  「煮干し」をうたっていても、期待した味と違い、がっかりすることは少なくないのですが、それでも煮干しの味が好きなので、「煮干し」を銘打ったラーメンを見るとつい試したくなります。


  ラーメンは、最近になって魚介系や煮干しが市民権を得て、売り物にする店が増えましたけど、つけ麺は当初から魚介系をアピールする店が多いですね。東池袋・大勝軒は、動物系がベースながらも、煮干し、さば節が存在感を出していて、むしろ「魚介系」といってもいいのではないかというほどです。超人気店「六厘舎」も魚粉が有名です。
  ただ、つけ麺で煮干しを押し出すお店は少なく、つけ麺と煮干しがコラボすればどうなるのか? 興味が湧きます。太麺とつけ汁をどうからめるかがポイントでしょうね。煮干しはスープと一体的に食すラーメンだと、存在感が出ますが、麺にちょっとだけつける場合は、特徴が薄れてしまいます。そこをどうクリアするかがポイントですね。


  今回のポツリは、JR浜松町、都営大門両駅から芝・増上寺へ向かう道の途中にあります。雑誌でも店名について触れられていて、「街の片隅にポツリとたたずむ・・・」みたいな紹介文が添えられていますが、新興店だけれども、すっかり街の風景の一部に溶け込んでいるという感じですね。
  私にしては珍しく、午後1時前という、お昼時にお店に到着しました。私の前に2人ほどが店の前で順番を待っていました。
  すぐそばには昭和電工の本社がありますし、中小の企業がたくさんあるので、場所柄、ビジネスマン風がほとんどで、中には営業ウーマンもいました。私のような冷やかし客は浮いていました。
  ここへ来た目的はただ一つ。濃厚煮干しつけ麺(780円)を食べることです。麺の量は並盛、大盛、W盛のいずれかを無料で選べ、迷うことなく、W盛を選択しました。ちなみにW盛はつけ汁が足りなくなるかもしれないので、その時は注ぎ足してくれるそうです。
  麺は、「小麦胚芽(芽の出る部分)麺」を使用しているとのことで、栄養が豊富だそうで、「おいしい麺で勝負するんだ」という心意気を感じますね。タピオカも練り込んでいるそうです。弾力ある食感にするため使うんでしょうけど、最近、麺にタピオカ粉を使う店がつけ麺店、油そば店には多いですね。清涼感もあって、私は好きです。
  トッピングも有名で赤ワインと和風だしに付け込んだ玉子や、粉チーズもあるのですが、この日は、煮干しと対決したいと思って、あえて注文しませんでした。


  さて、煮干しを前面に押し出したつけ麺。W盛だけあってボリューム感がハンパなく、むっちりした太麺は箸では持て余すくらいでした。
  重量感のある太麺を持ち上げ、麺の端の方をつけ汁にちょこんとつけて、一口。うまかったですね。麺のほとんどの部分はつけ汁がついていないのに、つけ汁の味を感じられました。塩加減や濃いめの風味がうまく計算されているからでしょうね。
  つけ汁はその名の通り濃厚で、全体的にドロッとしているのですが、煮干し特有の臭み、苦みは全くと言っていいほどなく、クリーミーな感じで、本当に煮干しかという感じでした。もう少し、えぐみがあっていいかなという気もしました。
  ただ、西新宿の煮干しラーメンの有名店「凪」の特濃煮干しもそうですが、煮干しを濃くすると、クリーミー感が出るんですよね。しかも、つけ麺なんで、クリーミーで太めの麺とくれば、完全にパスタ感覚です。ここで粉チーズと赤ワイン風味の玉子をトッピングしておけばと後悔しました。
  この間、何かの番組で、中国でさまざまな麺料理を食べつくすという企画があって、ごく素朴な田舎で、麺料理を出してもらったら、ゆでた麺に、ひき肉とか細かく刻んだ野菜のあんがかかっていて、レポーターが「これはイタリアのパスタです」みたいなコメントをしていましたが、ラーメンにせよスパゲティー、パスタにせよ、ルーツは中国なので、当然と言えば当然なんですよね。
  以前も書きましたが、私は、汁なし担々麺や、油そばを食べるたびに、パスタを食べているような感覚を持ちますが、ポツリのつけ麺も同じような感じです。


  次回はぜひ、玉子とチーズをトッピングして、イタリアン全開で楽しみたいですね。一応触れておくと、つけ汁の具は、シナチク、刻みネギとオーソドックスで、あと、控えめにチャーシューが入っているのですが、つけ麺のお店は大き目のチャーシューで押してくるところが多いのですが、やや持て余すこともあるので、つけ汁の入った小どんぶりの端にちょっとあるこのスタイルも悪くないです。
  このお店は麺自体がおいしく、つけ汁も濃い味つけなのですが、最後まで飽きない味なので、麺とつけ汁だけで十分満足感が得られます。




  「つけ麺なんてどこも似たような味だろう」と思っていたら、店によって全然違いますね。むしろラーメンよりも味の違いが出やすいのかもしれません。奥の深さを感じました。
  麺とつけ汁のコンビネーションを追求しないといけないので、ラーメン以上に味の組み立てを計算しなければならないでしょうから、どの店も、いろいろと工夫が感じられます。
  つけ麺店はどこも店主、店員に若い世代が多く、意欲的ですね。全体的なレベルがものすごく高いです。新しい味を提供しようと、研究熱心だし、フレンチやイタリアンなど全く異なるジャンルの料理人がつけ麺の世界に乗り出すケースなんかもあるようです。
  いろんな意味で今が旬のつけ麺。いろいろと食べ歩いて、刺激を受けたいと思います。
 

 

サルコジ・ショック?

  ユーロの軟化が止まりません。下がったとはいっても、テンポは緩やかなのですが、欧州危機が再び本格的にクローズアップされれば、かなり危険な状況になります。
  選挙結果でさえ自由に操れる人たちでしょうから、抜かりはないとは思いますが、フランス大統領選はサルコジ大統領再選がもし絶望となったら、急速にユーロ崩壊が進む可能性があります。
  次の4月22日に第1回投票、5月6日に決選投票が行われるスケジュールです。事前の世論調査では、ライバルの野党社会党のオランド候補が1回目に接戦で1位、決戦ではサルコジ氏を10ポイント近く引き離して勝つ可能性があるとしています。
  ストロスカーンスキャンダルを仕掛けてまで、再選を狙おうとしたわけですが、もし、再選できなければ、悪は滅びるの典型ですね。
  フランスで悪の牙城が崩れたら、先の総選挙で与党を勝たせてしまった韓国はわざわざ悲劇を選んでしまったことになりますね。

やっておくべきこと



  春になると、リフレッシュして何か新しいことが始まる予感がします。実際に新年度に入り、進学や就職、転勤、配属替え、独立などなど、新生活がスタートした人も少なくないと思います。
  これからエネルギーが充満する季節であり、期待で胸が躍りますが、世界情勢や金融市場に関しては、残念ながら従来の延長上で、何ら新しいことは始まりそうにないということだけは確認しておきたいと思います。
  せっかくテンションが上がりつつある時期に、腰を折るようでとても恐縮ですが、このことは厳然たる事実であり、こういうところを客観視できないようだと、前のめりになりすぎて、あまりいい結果をもたらさないでしょう。




  基本スタンスとしては、以前にも触れましたが、①乗れるところだけ乗る②わずかな利益でも勝ち逃げする-の2点ですね。大きなチャンスは2、3カ月に1回あるかどうかですから、あまり欲張らず、風向きが変わりそうなら、さっさと利食いしてしまうというのがベストだと思います。
  欧米の経済状況が悪化の一途をたどっていることに変わりはなく、ここから改善する見通しは何一つありません。そもそも、欧米人がつくった世界経済の枠組みはもはや持続不可能なところまで来ており、今までの延長上では、何も新しいものは生まれないと考えた方がいいでしょう。
  一人一人の能力を高め、経済全体を強くしていこうという発想はなく、もう一度金融ばくちをやって負けを取り戻そうとか、塩漬けになった不動産をどう処分するかというような視点でしか物を考えていないので、これが続く限り、欧米が復活するということはありえないのです。
  戦争や混乱を起こして、一時的に存在感を示すことはあるかもしれませんが、イラク戦争当時同様、錯覚にすぎず、勤勉とか地道な努力といった、真っ当な考えを捨てた欧米人に明るい未来が訪れるはずはありません。
もうそろそろ、世界全体が疲弊しつつあるので、本当に新しいことを始めたいと皆が思っているのですが、ダメ人間が主導権を手放そうとせず、もうしばらく、理不尽な状況が続くことになりそうです。




  こういう状況では、いずれ矛盾が限界点に達して、大崩壊とパニックが訪れ、乱気流に巻き込まれることは必至でしょうから、本格的な資産形成などという下手な考えは起こさない方がいいと思います。
  短期的に稼げるところで稼ぐ、そして高望みしないというのが賢明な行動でしょうね。やりにくい環境なのですが、時々は値動きが分かりやすい局面もあります。数少ないチャンスをものにするための努力が必要です。
  そのためには、分かりにくいところでは放置する。先日、「プロとしてありえない」云々のコメントをいただきましたが、値動きをリアルタイムで把握するなど不可能と思った方がいい。一般投資家でもしかしたら世界に一人くらいそういう人はいるかもしれませんが、実力なんてピンからキリまでで、ずば抜けた人はいるにはいるのでしょうが、生き残っていくには、どこまで確実性の高いトレードをできるかが分かれ道ですね。
  プロだったら相場の値動きが分かるというのは勘違いも甚だしいし、相場のことを何も分かっていないから、ああいうコメントになるのでしょう。頭悪いことはなはだしいですが。
  本当に数少なくなってしまいましたが、確実に稼げるチャンスはあります。それを根気強く待つしかありませんね。
  



  それとこれも基本認識として押さえておきたいのですが、金融市場は完全にバクチ場と化しているということです。お金という紙切れを取り合いしているにすぎません。実体経済の動きに裏打ちされた、景気循環の要素ももちろんあるのですが、その要素はどんどん薄れて行っています。
  要は「金利相場」だということです。金融緩和でお金の蛇口が緩んだり、金利低下でお金が流通しやすくなると、株価が上がるという。為替の場合はドルの価値が下がってしまうので、それに合わせて日銀が金融緩和すれば(あるいは為替介入すれば)ドルの価値が維持されるというからくりです。それさえ把握していれば、大きく振り回されることはありません。




  日経平均が9000円を超えようかというとき、「ショート仕込みましたがどうでしょうか」「何で買っているのか分かりません」という、これも“頭の悪い”コメントをいただき、厳しく切り返してしまいましたが、感覚としては間違っていないんですよ。
  人為的な政策介入を行うなどして、何らかの手を打たないと、現在のような形で金融市場を維持できないのです。放置したら奈落の底に行くしかありません。本当はショートが正解なのです。
  ただ、あの場面では、上下どっちにいってもおかしくないので、安易に一方向に賭けるというのはやってはいけないし、前後の状況から、テクニカル面も含めて、上昇期待が高まっていたので、動いた方に乗るべきです。下がる根拠もあるし、心情も理解できなくはないのですが、勝手な思い込みだけでポジションを取るのは危険です。
  「このままいくと下に落ちるぞ」と脅して政策介入を催促し、結局、2月14日の金融緩和で、決着がつきましたね。ショートがしにくい局面では、何かあると考えた方がいいでしょう。




  相場に関しては、しばらくは今のままの状況が続きそうだし、新しいことは何一つ始まりそうにありません。だから、あまりのめり込まず、肩の力を抜き、適当にお付き合いするというスタンスでいいと思います。
  今のうちやっておくべきことがあるとしたら、やはり、“有事”に備えておくべきですかね。この金利相場はいつまでも続かないでしょう。続くとしたら猛烈なインフレーションが起きることを覚悟しなければなりません。そうなると、紙のお金に対する信用は著しく低下するでしょう。
  どういう展開になるのか想像がつきませんが、いずれにせよ、紙幣のように浮ついたものでなく、資産は価値が安定するものに替えておいた方が無難です。
  数カ月に一回、相場の波に乗り、利益が出たら、ゴールドや、価値が安定した貴金属なり商品なりをコツコツと買っておく、これしかないですね。
  春になったからといって、何かを刷新したり、全く新しいことを始めるというのは難しいし、下手に動かない方がいいと思いますが、地道に次の時代に向けて準備することは大切です。

4月16日のポイント

  金利動向とか、金融緩和とかに左右される相場地合いなので、この辺をウォッチしていれば、いろいろと見えてくると思います。政策(為替)介入は大体3カ月に1回ですね。このところ「トレードチャンスは3カ月に1回」と言っているのはそういう意味合いからです。
  今週は住宅指標が多いですが、終末のフランス大統領選がポイント。重要な金利イベントです。決選投票にもつれ込む可能性が高いです。サルコジ再選の有無でどう動くか考えておく必要があります。
  先週はベージュブックが将来の金融政策に影響する金利イベント、北朝鮮ミサイルは単なるかく乱要因としか見ていませんでしたが、どちらのイベントにも相場はあまり反応しませんでした。
  金曜日の日経平均の上昇は、ミサイル発射が口実にされましたが、SQがらみと、自律反発でもそこまで上昇していたでしょうから、何の関係もないとみておいた方がいいと思いますよ。それでも、北朝鮮が材料云々というのなら、そう信じてください。何を根拠にトレードするかは個人の自由ですし、結果も自分の責任です。
  ここからは妄想の領域。報道では、ロシアや中国筋の情報を基に「発射は14日」といわれてきましたが、私は「13日」とみていました。予告期間初日の「12日」でもいいのですが、いったん「ため」を置いて、かく乱する方が効果的ですよね。
  13日だと金融相場が開いているし、何かあれば「13日の金曜日」とこじつけることもできます。14日はマーケットが開いていないし、気象条件からしても不適でした。
  すなわちこれも出来レースということです。しかも北朝鮮の思惑でもなく、中国の思惑でもなく、米国の。一番、都合のいいタイミングでアクションを起こしたわけですよ。
  北朝鮮内部にも、いろんな勢力、派閥があり、米国と内通し、行動する人たちが一大勢力を形成し、今、それなりの主導権を握っているということでしょう。
  ミサイルの想定軌道も胡散臭かったですね。韓国、日本、台湾、フィリピンというちょうど、米国の“支配下”にある国・地域を通る形でした。この地域での米国の存在理由が薄れつつあるので、というか、もはや用済みなんですけど、米国にとっては、ここで引き締めを図る必要があったのです。
  テキトーにおつきあいして放置していればいいものを日本なんかは見事に術中にはまったわけです。いろんな意味で、情報収集の遅れは問題ですが、必要もない装備を買わされる方向に動くでしょうから、本当に困ったものです。
  本当に嫌な世の中です。知恵を出し合えば、不足はあっても、それなりにみんな楽しく生きられる時代、世の中です。「恐怖」を演出するしか、自分たちの存在をアピールできないというのは、頭が悪い証拠だし、醜いことこの上ないですね。
  これが欧米の限界だし、いまだに欧米の顔色をうかがい、ありがたがる人たちのセンスが理解できません。