2011年10月11日のマーケット予想

株:NYダウ反発
10日の米株式市場は、独仏首脳が欧州圏の債務危機解決に向けて、同圏内の銀行の資本増強を進める方針で一致し、包括的な対策を10月末までに提案する考えを表明したことを受けて、欧州圏債務危機解決への期待感が広がり、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比330.06ドル高の11,433.06ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,790円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,850円となっている。

為替:ユーロが上昇
10日の外国為替市場では、独仏首脳の会談を受けて、欧州圏の債務危機が解決に向かうとの期待感が広がる中で、ユーロが買われる展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.36ドル台前半となっている。
本日は、注目される経済指標の発表がないことなどから、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.30−77.00円となっている。

商品:NY原油続伸
10日のNY原油先物取引は、独仏首脳が銀行の資本増強を進める方針で一致するなど、欧州債務危機の解決に対する期待感が広がったことや、米株式市場の上昇に連れて、大幅続伸となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比2.43ドル高の1バレル85.41ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇などが好材料となり、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比35.00ドル高の1オンス1,670.80ドルで引けた。