株:NYダウ反落
30日の米株式市場は、米8月個人消費支出が前月比+0.2%にとどまったことや、9月HSBC中国購買担当者景気指数確報値が49.9と好不況の分岐点の50を下回るなど、世界的な景気減速懸念が強まったことに加えて、依然くすぶる欧州圏の債務問題などが嫌気され、大幅反落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比240.60ドル安の10,913.38ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,570円となっており、市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。
為替:ドルが上昇
30日の外国為替市場では、期末要因によるポジション調整でドルを買う動きが強まり、ドルがユーロや円に対して上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円近辺、ユーロドルは1.33ドル台後半となっている。
本日は、日銀短観(予想:大企業製造業DIが2)、米9月ISM製造業景況指数(予想:50.3)などの経済指標の発表が予想されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.50円となっている。
商品:NY原油反落
30日のNY原油先物取引は、中国や米国の経済指標が弱い内容となったことや、依然くすぶる欧州圏の債務問題に対する懸念などが悪材料となり、急反落となった。中心限月の11月限の終値は、前営業日比2.94ドル安の1バレル79.20ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、世界的な景気減速が強まり、株式市場や原油相場が下落する中で、安全資産としての金が買われる展開となり、反発して引けた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比5.00ドル高の1オンス1,622.30ドルで引けた。