株:NYダウ続落
17日の米株式市場は、4月住宅着工件数が52.3万戸、4月住宅着工許可件数が55.1万件、4月鉱工業生産が前月比+0.0%となり、いずれも市場予想を下回ったことに加えて、HPが発表した第2四半期決算は好調だったものの、パソコン販売の不振を理由に通年の業績見通しを引き下げたことなどが嫌気され、続落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比68.79ドル安の12,479.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落したものの、為替市場で円高基調が一服したことなどから、輸出下部などにとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,600円となっており、市場の予想レンジとしては9,500円−9,650円となっている。
為替:ユーロの買い戻し
17日の外国為替市場では、米国の経済指標が弱い内容となったことに加えて、ユーログループのユンケル議長がギリシャの債務再編を余儀なくされる可能性があることを認めたことを受けて、今後何らかの対策が行われるのではないかとの思惑から、ユーロを買い戻す動きが広がり、ユーロがドルや円などに対して上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.42ドル台前半となっている。
本日は、英中銀MPC議事録とFOMC議事録の公表が予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、英3月失業率(予想:4.5%)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.00−82.00円となっている。
商品:NY原油続落
17日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が弱い内容となり、米景気の減速懸念が強まったことなどを背景に、一時95.02ドルの安値を付けた。その後は、為替市場でユーロが上昇したことに連れて、急速に値を戻したものの、プラス圏を回復するにはいたらず、中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.46ドル安の1バレル96.91ドルで引けた。
NY金先物取引では、著名投資家のジョージ・ソロス率いるヘッジファンドが、金資産の大半を売却していたことが明らかとなったことを受けて、金を手仕舞う動きが広がったことなどが嫌気され、3日続落した。中心限月の6月限の終値は、前営業日比10.60ドル安の1オンス1,480.00ドルで引けた。