株:NYダウ反発
18日の米株式市場は、パソコン大手デルの企業決算が堅調だったことに加えて、原油などの商品価格の上昇を受けて、素材やエネルギー関連株が買われたことなどから、4日ぶりに反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比80.60ドル高の12,479.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物は9,705円となっており、市場の予想レンジとしては9,600円−9,750円となっている。
為替:ドルが買われる
18日の外国為替市場では、ギリシャの債務危機をめぐる懸念が強まっていることや、米FOMC議事録の公表で、一部当局者がインフレリスクの高まりから、早い段階で利上げを実施する必要があることを示唆したことなどを受けて、ドルがやや買われる展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.42ドル台半ばとなっている。
本日は、英4月小売売上高(予想:前月比+0.8%)、米週間新規失業保険申請件数(予想:42.0万件)、5月フィラデルフィア地区連銀景況指数(予想:20.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.20−82.20円となっている。
商品:NY原油反発
18日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比変わらず、ガソリン在庫が前週比10万バレル増にとどまったことを受けて、需給引き締まり観測が強まったことや、堅調な米株式市場などを背景に急反発し、1バレル100ドルの大台を回復して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比3.19ドル高の1バレル100.10ドルで引けた。
NY金先物取引でも、欧州圏の債務問題を巡る先行き不透明感に加えて、原油や穀物の上昇からインフレヘッジとして、金を買う動きが広がったことなどから、終始堅調に推移した。中心限月の6月限の終値は、前営業日比15.80ドル高の1オンス1,495.80ドルで引けた。