株:米株式市場急落
18日の米株式市場は、米当局が欧州系銀行の米国部門の資金調達に不安感を持っているとの一部報道などを背景に、欧州株式市場が急落した流れを受けて、米株式市場も下落して始まった。さらに、8月フィラデルフィア地区連銀景況指数が-30.7と2009年3月以来の水準に落ち込んだことや、週間新規失業保険申請件数も40.8万件と前週から増加したことなども悪材料となり、金融株を中心にほぼ全面安の展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比419.63ドル安の10,990.58ドルで引けた。
本日の東京市場では、欧米株式市場が急落しており、マイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,760円となっており、市場の予想レンジとしては8,700円−8,900円となっている。
為替:ユーロや資源国通貨が下落
18日の外国為替市場では、米経済指標が低調な結果となるなど、世界経済の先行きに対する懸念強まる中で、リスク回避の動きが強まり、ユーロや資源国通貨が下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台半ば、ユーロドルは1.43ドル台前半となっている。
本日は、独7月生産者物価指数(予想:前月比+0.1%)などの経済指標の発表が予定されているものの、注目される材料はなく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.00−77.00円となっている。
商品:NY金続伸
18日のNY原油先物取引は、米経済指標が低調な結果となったことや、欧米株式市場が急落し、世界経済の先行き不透明感が強まったことなどを背景に、エネルギー需要の先細り懸念が膨らみ、急反落となった。中心限月の9月限の終値は、前営業日比5.20ドル安の1バレル82.38ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、米7月消費者物価指数が前月比+0.5%となり、インフレ懸念が高まったことに加えて、世界経済の先行き不安が強まる中で、安全資産としての金を買う動きが強まり、終値で初めて1,800ドルの大台に乗せた。中心限月の12月限の終値は、前営業日比28.20ドル高の1オンス1,822.00ドルで引けた。