株:NYダウ続伸
14日の米株式市場は、米1月小売売上高が前月比+0.4%と市場予想を下回ったことや、欧州連合が、15日に予定していたユーロ圏財務相会合を電話協議に切り換えると発表したことを受けて、ギリシャの支援決定が先送りされる見通しとなったことが嫌気され、下落して始まった。しかし、引け間際にギリシャの保守党党首が財政緊縮策の実施を約束する文書を提出するとの報道を好感し、急速に買い戻される展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比4.24ドル高の12,878.28ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場がほぼ横ばいとなっているものの、為替市場で円安が進行しており、輸出株などにとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,100円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,000円−9,150円となっている。
為替:円が下落
14日の外国為替市場では、日銀が、資産買い入れ基金の増額による追加金融緩和を決定したことを受けて、円が主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、ユーロ圏第4四半期GDP速報値(予想:前年比+0.7%)、米1月鉱工業生産(予想:前月比+0.6%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.80円となっている。
商品:NY原油反落
14日のNY原油先物取引は、為替市場でドル高が進行したことや、米経済指標が市場予想を下回ったことなどが嫌気され、反落となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.17ドル安の1バレル100.74ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高が進行したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比7.20ドル安の1オンス1,717.70ドルで引けた。