2012年6月13日のマーケット予想

株:NYダウ反発
12日の米株式市場は、スペインの国債の利回りがユーロ導入後の最高水準を付けたことなどが嫌気され、下落して始まった。ただ、その後は、スペインの国債利回りの上昇が一服したことや、シカゴ連銀のエバンズ総裁が追加緩和に前向きな姿勢を示し、米国の追加金融緩和への期待感が膨らんだことなどを背景に買いが優勢となり、反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比162.57ドル高の12,573.80ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,565円となっており、株式市場の予想レンジは、8,500円−8,600円となっている。

為替:ユーロが上昇
12日の外国為替市場では、米国の追加金融緩和観測が高まりを受けて、株式市場が堅調に推移するなど、リスク資産への投資が活発化する中で、ドルが下落し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台半ば、ユーロドルは1.24ドル台後半となっている。
本日は、ユーロ圏4月鉱工業生産(予想:前月比-1.0%)、米5月小売売上高(予想:前月比+0.3%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.20−79.80円となっている。

商品:NY原油反発
12日のNY原油先物取引は、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、WTIの受け渡し場所であるオクラホマ州クッシング地区の原油在庫が20週間ぶりに減少したことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の7月限の終値は、前営業日比0.62ドル高の1バレル83.32ドルで引けた。
NY金先物取引でも、根強い欧州債務問題への懸念や米国の追加金融緩和の期待感などを背景に買いが優勢となり、3日続伸となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比17.00ドル高の1オンス1,613.80ドルで引けた。