2012年3月21日のマーケット予想

株:NYダウ反落
20日の米株式市場は、2月住宅着工件数が69.8万戸と市場予想を下回ったことや、豪英資源大手BHPビリトン幹部が、中国の鉄鉱石需要が今後伸び悩むとの見通しを示し、中国の経済成長が鈍化するとの懸念が高まったことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比68.94ドル安の13,170.19ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,045円となっており、株式市場の予想レンジとしては10,000円−10,150円となっている。
 
為替:ドルが上昇
20日の外国為替市場では、中国の経済成長が減速するとの懸念が高まる中で、豪ドルなどの資源国通貨が下落し、ドルが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は83円台半ば、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、注目される取引材料がなく、動きづらいとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては83.00−84.00円となっている。

商品:NY原油反落
20日のNY原油先物取引は、サウジアラビアのヌアイミ石油相が、供給不足の際には、増産する用意があると述べたことを受けて、イラン制裁に伴う供給ひっ迫懸念が後退し、急落する展開となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比2.48ドル安の1バレル105.61ドルで引けた。
NY金先物取引でも、原油相場の下落に連れた売りが入ったことや、世界最大の金輸入国であるインドで、輸入関税の引き上げに反対するストが発生し、同国の現物取引が滞っていることなどが嫌気され、反落して引けた。中心限月の4月限の終値は、前営業日比20.30ドル安の1オンス1,647.00ドルで引けた。