2012年7月19日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
18日の米株式市場は、半導体大手インテルが発表した企業決算が市場予想ほど悪い内容ではなかったことや、6月米住宅着工件数が76.0万戸と市場予想を上回る良好な内容だったことなどを好感し、続伸して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比103.16ドル高の12,908.70ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,775円となっており、株式市場の予想レンジは、8,700円−8,850円となっている。

為替:ユーロが下落
18日の外国為替市場では、メルケル独首相が、「欧州のプロジェクトが、すべて上手く機能するかどうか確信を持てない」と発言したことを受けて、ユーロが主要通貨に対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.22ドル台後半となっている。
本日は、7月フィラデルフィア連銀景況指数(予想-8.0)、米6月中古住宅販売件数(予想:462万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.50−79.20円となっている。

商品:NY原油続伸
18日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比80万バレル減、ガソリン在庫が180万バレル減となったことに加えて、シリア情勢が悪化していることや、パネッタ米国防長官が、イランがホルムズ海峡を封鎖した場合には、軍事行動も辞さない方針を明らかになるなど、地政学的リスクが高まったことなどを背景に買いが優勢となり、6日続伸となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.65ドル高の1バレル89.87ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、バーナンキFRB議長が、前日の上院に引き続き、下院で行われた議会証言でも、追加金融緩和を示唆しなかったことなどが嫌気され、3日続落となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比18.70ドル安の1オンス1,570.80ドルで引けた。