2012年7月24日のマーケット予想

株:NYダウ続落
23日の米株式市場は、スペインの第2四半期GDPが前期比-0.4%減と3四半期連続のマイナス成長となったことや、バレンシア州に続いて最大6つの州政府が中央政府に対して財政支援を要請する可能性があるとの報道をきっかけに、同国の10年物国債利回りが一時7.5%台に上昇したことが嫌気され、NYダウは一時前日比200ドルを超える下落となった。しかし、その後、スペインとイタリア当局が、金融株の空売り禁止を発動したことや、IMFがギリシャの財政再建を支援するとの考えを示したことなどを背景に下げ幅を縮小する展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比101.11ドル安の12,721.46ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,465円となっており、株式市場の予想レンジは、8,400円−8,550円となっている。

為替:ユーロが下落
23日の外国為替市場では、スペインの信用不安が強まる中で、ユーロが引き続き下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台前半、ユーロドルは1.21ドル台前半となっている。
本日も、注目される取引材料がほとんどないものの、欧州圏の債務問題に対する動向に引き続き注意する必要がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.70円となっている。

商品:NY原油続落
23日のNY原油先物取引は、欧州の債務問題に対する懸念が強まったことなどが嫌気され、大幅続落となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.69ドル安の1バレル88.14ドルで引けた。
NY金先物取引では、株式市場や原油相場の急落に連れて、下落して始まり、一時1,562.00ドルを付けた。ただ、その後は、IMFがギリシャの財政再建を支援するとの報道などをきっかけに下げ幅を縮小する展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比5.40ドル安の1オンス1,577.40ドルで引けた。