株:NYダウ続落
1日の米株式市場は、注目のFOMC声明で、新たな対策が打ち出されなかったことへの失望感から売りが優勢となった、ただ、同時に、米経済の回復の勢いが失速したとの認識を示し、「必要に応じて追加緩和を講じる」と指摘したことから、次回以降の追加金融緩和への期待も根強く、下げ幅は限定的となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比32.55ドル安の12,976.13ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は下落する一方で、為替市場で円高基調が一服するなど、強弱材料が交錯しており、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,670円となっており、株式市場の予想レンジは、8,600円−8,700円となっている。
為替:ドルが上昇
1日の外国為替市場では、FRBがこの日発表したFOMC声明で、追加金融緩和に踏み切らなかったことを受けて、ドルが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台半ば、ユーロドルは1.22ドル台前半となっている。
本日は、ECB理事会と英中銀金融政策委員会(政策金利の発表)に注目が集まっている。経済指標の発表では、豪6月小売売上高(予想:前月比+0.7%)、週間新規失業保険申請件数(予想:37.0万件)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.00−78.90円となっている。
商品:NY原油反発
1日のNY原油先物取引は、EIAの原油在庫統計で、原油在庫が前週比650万バレル減、ガソリン在庫が220万バレル減と、いずれも大幅な取り崩しとなったことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の9月限の終値は、前営業日比0.85ドル高の1バレル88.91ドルで引けた。
NY金先物取引では、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことや、7月全米ADP雇用報告が前月比+16.3万人と市場予想を上回る結果となり、米国の追加緩和期待が後退したことなどが嫌気され、売りが優勢となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比7.30ドル安の1オンス1,607.30ドルで引けた。