2012年8月28日のマーケット予想

株:NYダウ反落
27日の米株式市場は、アップルが上場来高値を更新するなど、ハイテク株を中心に買いが入ったものの、31日のバーナンキFRB議長の講演を控える中で、様子見ムードも根強く、方向感に欠ける展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比33.30ドル安の13,124.67ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が小動きだったことから、動きづらいとの声がある。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,100円となっており、株式市場の予想レンジは、9,050円−9,150円となっている。

為替:ユーロが下落
27日の外国為替市場では、8月独IFO景況感指数が102.3と前月から低下したことが嫌気され、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は78円台後半、ユーロドルは1.25ドル近辺となっている。
本日は、6月米ケース・シラー住宅価格指数(予想:前月比+2.6%)、8月米消費者信頼感指数(予想:66.0)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては78.40−79.00円となっている。

商品:NY原油続落
27日のNY原油先物取引は、カリブ海にある熱帯低気圧「アイザック」が、今後ハリケーンに発達するものの、ハリケーンの勢力は最も弱いカテゴリー1にとどまり、石油生産施設への影響は限定的との見方が広がったことなどを受けて、供給ひっ迫懸念が後退し、売りが優勢となった。中心限月の10月限の終値は、前営業日比0.68ドル安の1バレル95.47ドルで引けた。
NY金先物取引では、31日のバーナンキFRB議長の講演を控える中で、様子見ムードが強まり、方向感に欠ける展開となった。中心限月の12月限の終値は、前営業日比2.70ドル高の1オンス1,675.60ドルで引けた。