株:NYダウ反発
12日の米株式市場は、新規失業保険申請件数が39.9万件、米12月小売売上高が前月比-0.1%と市場予想を下回る悪い内容だったことを受けて、下落して始まった。ただ、スペインとイタリアの国債入札が好調な結果となったことが買い材料となり、徐々に値を戻す展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比21.57ドル高の12,471.02ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,410円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,350円−8,450円となっている。
為替:ユーロが上昇
12日の外国為替市場では、スペインとイタリアの国債入札が好調な結果となったことや、ECB理事会後に行われたドラギ総裁の記者会見で、ユーロ圏の経済は低水準ながらも安定化の兆しがみられると発言したことを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.28ドル台前半となっている。
本日は、イタリアで3年債を含む大規模な国債入札が予定されており、市場の注目が集まっている。経済指標の発表では、1月ミシガン大消費者信頼感指数(予想:71.0)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。
商品:NY原油続落
12日のNY原油先物取引は、欧州連合によるイラン産原油の輸入禁止措置が6ヶ月にわたる段階的な導入になるとの報道を受けて、売りが優勢となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比1.77ドル安の1バレル99.10ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、中国やインドを中心に現物需要とみられる買いが入ったことなどを背景に、3日続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比8.10ドル高の1オンス1,647.70ドルで引けた。