2012年1月18日のマーケット予想

株:NYダウ反発
17日の米株式市場は、この日発表された中国の第4四半期GDPが前年比+8.9%、独1月ZEW景況感指数が-21.6と市場予想を上回り、アジアや欧州圏の株式市場が堅調に推移したことに加えて、1月NY州製造業景況指数が13.48とこちらも市場予想を上回る良好な内容だったことを好感し、一時前日比150ドルを越える上昇となった。しかし、シティグループの決算で純利益が11%の減益となったことが相場の重しとなり、徐々に値を削る展開となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比60.01ドル高の12,482.07ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場は上昇したものの、シカゴ先物市場の日経平均先物が8,475円と前日の日経平均終値とほぼ同水準となっており、動きづらいとの声がある。株式市場の予想レンジとしては8,400円−8,550円となっている。
 
為替:ユーロが上昇
17日の外国為替市場では、各国の経済指標が堅調な内容となり、株式市場が上昇するなど、リスク資産への投資が活発化したことから、ユーロや豪ドルなどの資源国通貨に買いが入り、NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.27ドル台前半となっている。
本日は、英12月失業率(予想:5.0%)、米12月生産者物価指数(予想:前月比+0.1%)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.30円となっている。

商品:NY原油反発
17日のNY原油先物取引は、ドイツや米国の経済指標が改善したことを受けて、世界経済の先行き不透明感が後退し、原油需要が増加するとの期待感が広がったことや、核開発を進めるイランへの制裁措置として、フランスが早期の原油輸入禁止措置を主張したことなどが買い材料となり、急反発となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比2.01ドル高の1バレル100.71ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇に連れて、大幅反発となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比24.80ドル高の1オンス1,655.60ドルで引けた。