2012年1月19日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
18日の米株式市場は、全米住宅建設業協会が発表した1月住宅建設業者信頼感指数が25、12月鉱工業生産が前月比+0.4となり、いずれも前月から改善したことや、ゴールドマン・サックスの10-12月期決算が市場予想を上回ったことなどを好感し、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比96.88ドル高の12,578.95ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,585円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,500円−8,650円となっている。
 
為替:ユーロが上昇
18日の外国為替市場では、国際通貨基金(IMF)が欧州債務危機による信用不安の拡大を阻止するため、最大5,000億ドルの融資財源の上積みを目指していると発表したことや、ドイツやポルトガルの国債入札が無難に消化したことなどを背景に、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台後半、ユーロドルは1.28ドル台半ばとなっている。
本日は、米12月消費者物価指数(予想:前月比+0.1%)、米12月住宅着工件数(予想:+68.0万戸)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては76.50−77.10円となっている。
 
商品:NY原油反落
18日のNY原油先物取引は、米国の堅調な経済指標や、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを好感し、一時102.06ドルまで上昇した。しかし、国際エネルギー機関が、石油市場月報で2012年の世界石油需要見通しについて、前月の予想から22万バレル下方修正したことなどを受けて売りが膨らみ、マイナス圏に沈んだ。中心限月の2月限の終値は、前営業日比0.12ドル安の1バレル100.59ドルで引けた。
 NY金先物取引では、インド政府が金の輸入関税を引き上げると発表したことが嫌気され、下落する場面もあったものの、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどが買い材料となり、続伸となった。中心限月の2月限の終値は、前営業日比4.30ドル高の1オンス1,659.90ドルで引けた。