2012年1月26日のマーケット予想

株:NYダウ反発
25日の米株式市場は、FOMC後のバーナンキFRB議長の記者会見で、「少なくとも2014年終盤までゼロ金利政策を続ける可能性があること」を示し、従来の2013年半ばまでとしていた方針を変更したことや、アップルの決算が市場予想を上回る内容となったことなどを好感し、反発となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比83.10ドル高の12,758.85ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、プラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,870円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,850円−8,950円となっている。

為替:ドルが下落
25日の外国為替市場では、バーナンキFRB議長の発言を受けて、米国のゼロ金利政策が想定よりも長期化するとの見方が広がり、ドルがユーロなどに対して下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は77円台後半、ユーロドルは1.31ドル近辺となっている。
本日は、米12月耐久財受注(予想:前月比+2.0%)、米12月新築住宅販売件数(予想:32.0万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては77.50−78.30円となっている。
 
商品:NY原油反発
25日のNY原油先物取引は、EIAが発表した週間石油統計で、原油在庫が前週比360万バレル増となったものの、ガソリン在庫が40万バレル減、ディスティレート在庫が250万バレル減と予想外に取り崩しとなったことや、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことなどを背景に、買いが優勢となり、反発して引けた。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.45ドル高の1バレル99.40ドルで引けた。
NY金先物取引では、FRBによるゼロ金利政策の延長方針の表明を受けて、将来のインフレ率上昇を懸念したインフレヘッジとしての役割を持つ金に買いが入り、約1ヵ月半ぶりに1,700ドル台の大台を回復して引けた。中心限月の2月限の終値は、前営業日比35.60ドル高の1オンス1,700.10ドルで引けた。