2012年2月2日のマーケット予想

株:NYダウ反発
1日の米株式市場は、中国とユーロ圏の購買担当者指数(PMI)が上昇したことや、米1月ISM製造業景気指数が54.1と前月から上昇するなど、米国内外で堅調な経済指標の発表が相次いだことなどを好感し、NYダウは5日ぶりに反発して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比83.55ドル高の12,716.46ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、プラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,845円となっており、株式市場の予想レンジとしては8,800円−8,900円となっている。

為替:ユーロが上昇
1日の外国為替市場では、ギリシャのベニゼロス財務相が、政府と民間債権者との債務減免交渉について合意に近づいていると発言したことを受けて、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は76円台前半、ユーロドルは1.31ドル台半ばとなっている。
本日は、ユーロ圏12月生産者物価指数(予想:前月比−0.2%)、週間新規失業保険申請件数(予想:37.5万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては75.80−76.50円となっている。

商品:NY原油続落
1日のNY原油先物取引は、中国や欧州圏の経済指標が堅調だったことなどを好感し、上昇して始まった。しかし、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比420万バレル増、ガソリン在庫が300万バレル増と市場予想を大幅に上回る積み増しとなったことが嫌気され、急速に売りが膨らみ、4日続落となった。中心限月の3月限の終値は、前営業日比0.87ドル安の1バレル97.61ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことが買い材料となり、続伸となった。中心限月の4月限の終値は、前営業日比9.10ドル高の1オンス1,749.50ドルで引けた。