2012年4月2日のマーケット予想

株:NYダウ続伸
30日の米株式市場は、ユーロ圏財務相会合で欧州安定化基金などの金融安定網を拡充することで合意したことや、米2月個人消費支出が前月比+0.8%と市場予想を上回ったことなどを好感し、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比66.22ドル高の13,212.04ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。また、取引開始前には日銀短観の発表が予定されている。シカゴ先物市場の日経平均先物が10,165円となっており、株式市場の予想レンジとしては10,050円−10,200円となっている。

為替:ユーロが上昇
30日の外国為替市場では、スペイン政府が発表した2012年予算案で、昨年を上回る財政赤字削減目標が示されたことなどを好感し、ユーロが上昇する展開となった。 NY終値ベースで、ドル円は82円台後半、ユーロドルは1.33ドル台半ばとなっている。
本日は、日銀短観(予想:大企業製造業DI、−1)米3月ISM製造業景気指数(予想:53.5)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては82.40−83.20円となっている。
 
商品:NY原油反発
30日のNY原油先物取引は、オバマ大統領がイランに対する金融制裁を発動すると表明したことや、米経済指標が堅調だったことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.24ドル高の1バレル103.02ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したことや、原油相場の上昇に連れて、反発して引けた。中心限月の6月限の終値は、前営業日比17.00ドル高の1オンス1,671.90ドで引けた。