2012年4月20日のマーケット予想

株:NYダウ続落
19日の米株式市場は、新規失業保険申請件数が38.6万件、米3月中古住宅販売件数が448万戸、4月フェラデルフィア連銀景況指数が8.5といずれも市場予想を下回る悪い内容となったことなどが嫌気され、続落となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比68.65ドル安の12,964.10ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,560円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,500円−9,600円となっている。
 
為替:円が下落
19日の外国為替市場では、スペインの国債入札で堅調な需要がみられたことや、米経済指標の悪化などを背景にユーロが堅調に推移した。また、日銀白川総裁が実質的なゼロ金利政策と金融資産買い入れなどの措置により金融緩和を推進していく姿勢を強調したことを受けて、円が下落する展開となり、NY終値ベースで、ドル円は81円台半ば、ユーロドルは1.31ドル台前半となっている。
本日は、G20財務相・中央銀行総裁会議の動向に注目が集まっている。経済指標の発表では、4月独IFO景況指数(予想:109.5)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては81.20−82.00円となっている。

商品:NY原油続落
19日のNY原油先物取引は、米国の経済指標が悪化したことなどが嫌気され、続落となった。中心限月の5月限の終値は、前営業日比0.40ドル安の1バレル102.27ドルで引けた。
一方、NY金先物取引では、為替市場でドル安・ユーロ高が進行したなどを背景に買いが優勢となったものの、インドや中国などの現物筋の買いが鈍っていることが引き続き相場の圧迫材料となり、上値は限定気となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比1.80ドル高の1オンス1,641.40ドルで引けた。