2012年5月1日のマーケット予想

株:NYダウ反落
30日の米株式市場は、スペインの第1四半期GDP速報値が前期比-0.3%となり、前期に続いてマイナス成長となったことや、格付け会社S&Pがスペインの大手銀行11行の格付けを引き下げるなど、欧州圏の景気先行きに対する不安が広がったことや、4月シカゴ購買部協会景気指数が56.2と市場予想を大幅に下回る悪い内容となったことなどが嫌気され、反落して引けた。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比14.68ドル安の13,213.63ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が下落したことや、為替市場でドル円が80円を割り込むなど、円高が進行しており、株式市場にとってマイナス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が9,460円となっており、株式市場の予想レンジとしては9,400円−9,550円となっている。

為替:ユーロが下落
30日の外国為替市場では、スペインの第1四半期GDP速報値が前期比-.3%となり、景気後退入りしたことに加えて、今週のECB理事会やフランス大統領決選投票などを警戒する動きから、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台後半、ユーロドルは1.32ドル台前半となっている。
本日は、豪準備銀行理事会(政策金利の公表)が予定されている。経済指標の発表では、米3月建設支出(予想:前月比+0.5%)、米4月ISM製造業景気指数(予想:53.0)などが予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.50−80.30円となっている。

商品:NY原油反落
30日のNY原油先物取引は、欧州や米国の経済指標が悪化し、景気先行き不安が広がったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、売りが優勢となった。ただ、引けにかけて、米国の追加金融緩和への期待感が広がり、急速に下げ幅を縮める展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.06ドル安の1バレル104.87ドルで引けた。
NY金先物取引でも、為替市場でドル高・ユーロ安が進行したことなどが嫌気され、一時1,645.10ドルを付けた。ただ、その後は買い戻しの動きが優勢となり、下げ幅を縮める展開となった。中心限月の6月限の終値は、前営業日比0.60ドル安の1オンス1,664.20ドルで引けた。