2012年6月25日のマーケット予想

株:NYダウ反発
22日の米株式市場は、格付け会社ムーディーズが米金融大手15社の格下げを発表したものの、事前予想ほど厳しい内容とならなかったことに対する安心感が広がったことや、独仏伊スペインの4カ国首脳が1,300億ユーロの成長促進策の必要性で一致するなど、欧州信用不安の対策が講じられるとの期待感が広がったことなどを好感し、反発して引けた。 ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比67.21ドル高の12,640.78ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,830円となっており、株式市場の予想レンジは、8,750円−8,900円となっている。

為替:ユーロが上昇
22日の外国為替市場では、資金供給オペとして受け入れる資産担保証券の種類を拡大するなど、担保基準を緩和する方針を発表したことなどを好感し、ユーロが上昇する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は80円台前半、ユーロドルは1.25ドル台後半となっている。
本日は、注目される経済指標の発表もなく、取引材料が乏しい1日となっており、様子見ムードが高まるとの声がある。本日のドル円の市場の予想レンジとしては80.20−80.80円となっている。

商品:NY原油反発
22日のNY原油先物取引は、メキシコ湾に向かっている大型低気圧がハリケーンに発達し、同地域の石油生産施設に影響を及ぼすとの懸念が強まったことや、為替市場でドル高・ユーロ安が一服したことなどを好感し、反発して引けた。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.56ドル高の1バレル79.76ドルで引けた。
NY金先物取引では、前日の急落を受けた安値拾いの買いが入ったことや、為替市場でドル高が一服したことなどを好感し、買いが優勢となった。ただ、インドなどアジア市場での現物需要の買いが鈍っていることが懸念材料となり、上げ幅は限定的となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比1.40ドル高の1オンス1,566.90ドルで引けた。