株:NYダウ続伸
27日の米株式市場は、米5月耐久財受注が前月比+1.1%、5月中古住宅販売保留指数が前月比+5.9%となり、市場予想を上回ったことを好感し、買いが優勢となった。ダウ工業株30種平均の終値は、前営業日比92.34ドル高の12,627.01ドルで引けた。
本日の東京市場では、米株式市場が上昇しており、株式市場にとってプラス材料となりそうだ。シカゴ先物市場の日経平均先物が8,785円となっており、株式市場の予想レンジは、8,700円−8,850円となっている。
為替:ユーロが下落
27日の外国為替市場では、ドイツのメルケル首相がユーロ共同債の導入に対して反対の姿勢を見せる中で、週末のEU首脳会議で欧州圏の債務危機の解決に向けた取り組みが進展するとの期待感が後退し、ユーロが下落する展開となった。NY終値ベースで、ドル円は79円台半ば、ユーロドルは1.24ドル台半ばとなっている。
本日は、ユーロ圏6月消費者信頼感指数(予想:-19.6)、米週間失業保険申請件数(予想:+38.5万件)などの経済指標の発表が予定されている。本日のドル円の市場の予想レンジとしては79.30−80.00円となっている。
商品:NY原油続伸
27日のNY原油先物取引は、EIAの週間在庫統計で、原油在庫が前週比210万バレル増と市場予想を上回る積み増しだったことなどが嫌気され、下落する場面もあったものの、堅調な米経済指標を好感して買いが優勢となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比0.85ドル高の1バレル80.21ドルで引けた。
NY金先物取引では、週末のEU首脳会合を控えて、動意薄の展開となった。中心限月の8月限の終値は、前営業日比3.50ドル高の1オンス1,578.40ドルで引けた。